■総合評価で選ぶならやはり「アル/ヴェル」がベスト
総合的な評価が最も高いLサイズミニバンは、高人気のヴェルファイア&アルファードだ。
先に述べたとおり3列目シートの座り心地はオデッセイが勝るが、車内は全高が1900mmを超えるヴェルファイア&アルファードが圧倒的に広い。
オデッセイに比べると、大きな荷物も収納しやすい。頭上の空間が広く、開放感が伴うことも特徴だ。インパネを始めとする車内には独特の高級感、艶っぽさが漂い、これは日本のユーザーの共感を呼ぶものだろう。
かつてのクラウンで感じたメルセデスベンツやBMWには絶対に不可能なクルマ造り、あの強いインパクトが、今はヴェルファイア&アルファードに宿る。フロントマスクは賛否両論だが、かつてのクラウンと同様、オリジナリティが強い。
話が横道にズレるが、昔のクラウンがヴェルファイア&アルファードになったと考えれば、先ごろ発売された15代目クラウンの大幅な路線変更と、いいクルマにはなったが中途半端に感じさせる歯切れの悪さも説明が付く。
ヴェルファイア&アルファードのバリエーションは豊富で、2列目のシートも、グレードに応じて4種類を用意した。
最上級のエグゼクティブラウンジシートには、大きなアームレスト、電動式オットマン、格納式テーブル、12.1型モニター画面を備えたリヤシートエンターテインメントシステムなどが標準装着される。
それでも価格の割安感を考慮したベストグレードは、ヴェルファイア2.5Z&アルファード2.5S(両車ともに373万5720円/7人乗り)だ。
直列4気筒2.5Lのノーマルエンジンを搭載して、エアロパーツや18インチアルミホイールを標準装着することにより、内外装の質感と走行安定性を向上させた。その割に価格が安く、人気のグレードになっている。
※日産エルグランドが選出外の理由(編集部追加取材)
エルグランドが選出外の理由は、2列目キャプテンシートのシートベルトがピラー留めされているのが主な理由だ。リクライニングをしている際に身体とベルトの間に隙間ができるなど、安全性に不安が残ると渡辺氏はいう
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