■存続してほしいとは思うが、消えゆくユニット
通常、エンジンの更新は、(1)排ガス規制に対応できなくなったとき、(2)燃費や出力といったパフォーマンスに競争力がなくなったとき、(3)電動化や発電専用化、水素燃料対応、エンコンレイアウトが厳しいなど、従来のエンジンの改良では対応できなくなったとき、などだ。
残念ながらVR30DDTTは、理由(2)に当てはまっており、登場から4、5年しか経っていないにも関わらず、悲しいことにすでに需要がない。
VR30DDTTですらこの状況であるなか、いまさらツインターボの新規開発はありえない。VR30DDTTは上質な回転フィールで、なおかつ楽しくなるエンジンだ。V37スカイラインにはよく適していると思う。そして、そのエンジンが新型Zに搭載となれば、新型Zも必ずや楽しいFRスポーツカーになるだろう。
しかし、新型Zは、台数が期待できるクルマではない。残念ながら、新型Zへの搭載を最後に、VR30DDTTも、また日産のツインターボエンジンも終焉となるだろう。
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