2020年9月16日、日産自動車は新型フェアレディZのプロトタイプをオンラインで公開した。現行型のフェアレディZ(Z34型)は2008年12月に登場しており、今回、12年ぶりの全面刷新(フルモデルチェンジ)での新型車登場となる。正式発表発売時期は明らかにされていないが、今年度中(2021年3月まで)の登場が予想される。新型は現行型よりやや大きく、なにより安全で楽しくなるようだ。
文:ベストカーWeb編集部 写真:日産自動車
【画像ギャラリー】発表発売前に先行公開!! これが新型フェアレディZ(プロト)の艶姿
■伝統を背負い、未来へ走り出すフルモデルチェンジ
発表ギリギリまで「ビッグマイナーチェンジか、フルモデルチェンジか」という情報が明かされなかった新型フェアレディZ、日産自動車によると、現時点ではまだプロトタイプであるものの、全面刷新、つまりフルモデルチェンジであり、「Z35型」の登場ということになる。
フェアレディZの新型車を語る時、つねに話題になるのが「これまでのZの歴史を背負うべきか、気にせず新しい未来志向でいくべきか」という点。
今回のフルモデルチェンジも、やはりその点が日産社内でポイントとなったようで、日産自動車 グローバルデザイン担当専務執行役員アルフォンソ アルバイサ氏は以下のように語る。
「これまでの歴史に深いオマージュを捧げるか、未来志向を貫くか、2つの方向性を検討しました。デザイナーたちは、歴代モデル一つひとつについて、幅広い年代のファンとオーナーの間で高い人気を誇った理由を調べながら、検討とスケッチを重ねました。最終的に、過去から未来へと時代を超えるデザインに決定しました。」
今回発表された情報ではまだ全容はつかめていないが、新型フェアレディZは「これまでのフェアレディZの歴史やイメージを踏襲しつつ、さらなる未来志向へ踏み込んだ」という理解でよさそうだ。
なにより驚いたのが、この電動車(ハイブリッド、PHV、EV)の時代といってもいい令和に、「V6ツインターボ+マニュアルミッション」を前に打ち出してきたところ。
「Zはそうでなきゃ!」という声が聴こえてきそうだ。この点、日産自動車は世界中でEVやハイブリッド(e-POWER)を大量販売しているので、そのぶん(メーカーの総量)燃費規制を気にせずに思いきりガソリンを燃やすスポーツカーを発売できる、という事情もある。
新型フェアレディZ、正式発表はまだ先だが(2021年初頭と予想する)、街で乗るのを楽しみにしている。きっとものすごく楽しい。
(当サイトでは現在、この新型フェアレディZについて日産に鋭意取材中です。新たな情報が入り次第、新記事を追加してゆきます)
【フェアレディZ プロトタイプ 主要諸元(発表情報)】
エンジン V-6 ツインターボ
トランスミッション 6速マニュアルトランスミッション
全長 4,382 mm
全幅 1,850 mm
全高 1,310 mm
ホイール/タイヤ寸法 Front: 255/40R19 Rear: 285/35R19
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