普及するスマートIC
2021年3月、神奈川県内の東名高速道路に、ETC専用出入口である「綾瀬スマートインターチェンジ(以下スマートIC)」が誕生した。この綾瀬スマートICの前後のインターチェンジは、厚木ICと横浜町田IC。
どちらも非常に通行量の多いインターチェンジであり、綾瀬スマートICによって、スムーズに入退場できるのは、非常に便利だ。たびたび起きていた渋滞の緩和や、高速出口増加による物流効率化など、大いに期待できる。
このようなスマートICは今後さらに増えていくことが予想されるが、「人がいないから突破できる」とは思わない方がいい。おそらく人間がひとりで監視しているよりも、カメラの方のほうが正確だ。高速道路を使った移動は、誰がいつ、どこからどこまで行ったのか、カメラ画像ですべて把握されている、と思った方がいい。
2030年には、高速料金所はすべて「ETC専用」に
2020年12月、国土交通省と高速道路6社(NEXCO東、NEXCO西、NEXCO中央、首都高速、阪神高速、本州四国連絡高速道路)が発表したETC導入計画では、将来的に高速道路を原則、「ETC専用」にするロードマップが示されている。
2021年以降、ETC専用レーンを増加させる計画で、都市部は今後5年、地方部は今後10年程度での完了を目指して推進され、2025年には、首都高速の9割、NEXCO東日本で7~8割、中日本では8割でETC専用化をしていく計画となっている。
誤侵入した非ETC車への対処(料金所で無人精算、ナンバープレートから特定し事後徴収)など、実現に向けてクリアしなければならない課題は多いが、この流れをみれば、料金所の監視カメラは、今後ますます重要性が高くなっていき、精度も向上していくことが予想される。不正な通行は一切考えない方がいい。
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