あと数日で盆の入りとなる。2021年は迎え火が8月13日(金)、送り火が8月16日だ。今年は、東京オリンピックの閉会式にあわせ、山の日が8月8日に移動(本来は8月11日)し、8月9日は振替休日となった。お仕事によっては盆の明けまで連休という方もいるだろう。
お盆といえば、ディーラーも連休を取るところが多い。地域にもよるが、今年は13日(金)から17日(火)までの5日間程度が、平均的なディーラーのお盆休み期間となりそうだ(さらに長い販売店や、3連休程度の短い販売店もある)。このお盆の長期休業には、お正月やGWとは違う特徴があることをご存じだろうか。
本稿では、元自動車ディーラー営業マンの筆者が、お盆休みの特徴や、お盆休みにユーザーが実践できる対策について紹介していく。
文/佐々木亘
写真/Adobe Stock メイン写真/yamasan-Stock.Adobe.com
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正月やGWとは違って駆け込み寺が少ないお盆休み
ご自身が利用している販売店は、いつからお盆休みを取るのか、ご存知だろうか。まずは、販売店の休業期間を確認しておき、愛車がお盆期間中にトラブルに見舞われないよう、日常点検のレベルでいいので、簡単な準備をしておくといいだろう。
正月やGWの大型連休には、「販売部門だけで営業する」、「本社サービス工場だけは開けておく」といった対応が多いのだが、お盆には「店舗一斉休業」の形態をとる販売店が非常に多くなる。
ユーザーにとっての駆け込み寺が、正月やGWよりも極端に少なくなるのだ。お盆の時期には、お盆の事情に合わせたトラブル対処法が、必要になってくる。
もしもお盆にトラブルが発生したら? キーポイントは「電話」
クルマでの移動が多いお盆期間、マイカーにトラブルが発生したらどうしたらいいのだろうか。
まずは、普段利用しているお店へ電話をしてみるといいだろう。お店が休業中の場合でも、事故や故障受付を専門にしたコールセンターを開設していて、電話が転送される場合がある。長期休暇中に、ディーラーが用意しているユーザーのための命綱なので、積極的に利用したいサービスだ。
このコールセンターは、販売店単独ではなく、メーカーが運営している場合もある。運が良ければ、行きつけの販売店ではないが、その日その瞬間に営業しているお店を教えてもらえるかもしれない。
販売店によっては、自社の事故受付コールセンターや、自社の自動車保険を利用したホットラインを案内している。
連休前に販売店ホームページを確認しておくことは、万が一のトラブル発生時に、慌てず対応できるお守りとなるだろう(HPに「当店が休業中はJAFロードサービス救援コール 0570-00-8139 をご利用ください」と記載されている場合は、専用ホットラインはない)。
また、コネクティッドサービスが普及しつつある昨今、トラブルの際にはテレマティクスサービスを使って、連絡するように呼びかけるディーラーも多い。「レクサスオーナーズデスク」や、「Honda Total Care」などの、24時間365日動いているサービスが代表的な例だ。
お盆にトラブルが発生した場合には、専用コールやフリーコールを使った、「電話」で助けを求めるのが、最も効果的だ。
複数のホットラインを作っておくことが、お盆に発生するかもしれない車両トラブルによる「困った」を、解決する一番の方法になるだろう。この時期は、自身の自動車保険やJAFの加入などを、見直してみるいい機会でもある。
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