お盆休みのないディーラーもある
販売店は、夏のボーナスが入り、クルマの販売に力を入れていきたいのだが、ユーザーの目は、お盆期間が終わらないとクルマに向きづらい。他の大型連休と同じように、お盆期間は売りの活動をしにくい期間だ。したがって、お盆期間は長期連休を取る販売店が多いのである。
しかし、お盆の翌月、9月には各販売店で中間決算を迎えるところが多い。しっかりと7月・8月に注文を取り、9月の末日まで、多くのクルマを登録したいのが、販売店の心境である。お正月やGWより、お盆の販売店では「休んでいる場合か?」という声が強くなるのも事実だ。
そこで近年では、9月決算期を見越して、8月にお盆休みを取らないという動きも出てきた。決算に大きな影響の出ない、10月以降に秋休みと連動させて、販売店の長期連休を移動させる取り組みも進んでいると聞く(一斉休業ではなく、個人休暇の日数を増やし、好きな時期に取れるようにする販売店もあるようだ)。
販売店がお盆に長期休暇を取るのは、部品共販店やクルマを製造するメーカーがストップするという理由もある。この時期は売れないからと、業界全体で休むのもいいが、国民の祝日が大きく絡まないお盆休みは、金融機関(銀行等)のように、通常通り営業するほうが良いと思うのは、筆者だけだろうか。
一斉休業の大切さも分かるが、生活を支える自動車関連業だからこそ、お盆休みの取り方を、考え直す時期が来ているように思う。慣習通りではなく、働き手もお客様にも妥当性のある、長期休暇にしていきたいものだ。
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