イヤ~な匂いどうする? 知れば防げる車内の匂い原因と対策 5選

この季節は特に気になる エアコン不調、汗、食べ物… 知れば防げる車内の匂い原因と対策

 イヤな臭いを嗅ぎ続けるのは大変な苦痛だ。ひどい場合には気分が悪くなることもある。狭い空間である車内だと逃げようがなく、窓を開けるくらいしか対策がないが、雨の日や猛暑の真夏、極寒の真冬など長時間窓を開けるのが難しいタイミングも多い。では空調で換気を…と思ってエアコンを全開にしたらもっと臭くなってしまった!! なんてことも。

 車内の臭いにはさまざまな原因があり、その原因よって対策も違ってくる。車内が臭くなる原因とその対策について解説していく。

文:エムスリープロダクション、立花義人
アイキャッチ写真:AdobeStock_structuresxx
写真:AdobeStock、写真AC

【画像ギャラリー】クルマのいやな臭いの原因とその対策方法をクイックチェック!!


原因1:エアコン

 エアコンのスイッチを入れた時、車内に洗濯物の生乾きのような臭いが充満した、という経験はないだろうか。しばらくクルマに乗っていなかった時や、季節の変わり目で久しぶりにエアコンを入れたというような時に、このような臭いが発生することがある。

 この臭いの原因は、ずばり「カビ」。エアコンはエバポレーター(冷却器)の中でガスを気化させることで本体の温度を下げ、エバポレーターの後ろにあるブロアーで風を当てて、冷えた空気を送るという仕組みになっているが、冷やされることで、夏の冷たい水を入れたコップのように結露が発生してしまう。

 この水滴は車外に排出される構造になっているが、本体はエアコンが作動する間、常に湿気にさらされているため、カビが生えやすい。そのカビがブロアーの風によって車内に送り込まれるため、イヤな臭いが車内に充満してしまうのだ。

エアコンからいやな臭いがする場合は、カビが原因であることが多い。健康にもよくないので早めの対策が必要だ(PHOTO:AdobeStock_Cautivante.co)

 このエアコンのカビ臭を、リーズナブルかつ手軽に除去したいのであれば、市販の消臭剤がおすすめだ。カー用品店にはエアコンの吹き出し口にノズルを入れて噴射するスプレータイプや、内気循環機能により消臭成分のある蒸気をエアコン内部に流すタイプの消臭剤が販売されている。

 ただし、これらの消臭剤は直接エバポレーターやフィルターを洗浄するものではないので、効果が限定的な可能性もある。一度試してみて充分な効果が得られない場合は、他の方法を検討してほしい。

 しっかりと対策するのであれば、エバポレーターの洗浄サービスを利用する方法がいいだろう。整備工場にクルマを預け、本体を外して洗浄するサービスのほか、外さずに高圧洗浄するサービスもある。数万円程度の費用が見込まれるが、カビを一旦キレイに除去できるため、高い効果が期待できる。

 また、臭いを未然に防ぐ対策としては、エバポレーターに付着する水滴を乾燥させて、カビの繁殖を抑える、という対策がおすすめ。具体的には、目的地に到着する15分ほど前にはエアコンを切り、「全開の送風」をするだけ。これによってエバポレーターの温度が周囲と同程度になり、水滴が乾くためカビの繁殖を防ぐことができる。

原因2:食べこぼし

 小さなお子さんのいるファミリーの場合、クルマの中で軽食やお菓子を食べる機会も多いかと思う。食べ物自体の臭いは、多くの場合、数時間〜数日もあれば消えてしまうが、問題は「食べこぼし」だ。

 食べこぼしがないか確認していても、狭く隙間の多い車内では、すべての食べこぼしに気づかない可能性もある。このようにして放置された食べこぼしによってダニや雑菌が増え、悪臭を放つようになってしまう。

小さな子供の食べこぼしたものが、シートやフロアマットの上に落ち、それが放置されることが原因でダニや雑菌が増え、悪臭を放つことがある(PHOTO:AdobeStock_Cautivante.co)

 こうしてシートやフロアマットに付着してしまった臭いを除去することはなかなか難しい。フロアマットであれば外して洗うことができるが、シートの場合は大変厄介だ。対策としては、やはり車内で物を食べないようにするのが最も有効だが、どうしても食事を取る必要がある場合には、こぼれにくい食べ物を選ぶこと、こぼしてしまった場合にすぐ掃除をすることを習慣にしてほしい。

 小さな粒のチョコレートやアメがこぼれてしまい、それを全て回収せずに放置してしまった結果、夏の気温で溶けてしまい、シートの内部にまで染み込んでしまうというケースもある。こうなると腐敗臭が取れにくくなり、後で大変になるので注意してほしい(筆者の体験談)。

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