受注開始日に注文した新型BRZの仕様は?
筆者は「新型BRZを買うならMT」と決めており、まずは標準の「R」(308万円)と上級の「S」(326万7000円)というグレード選びから。
一般的には18インチのミシュラン「パイロットスポーツ4」を履き、新しい走りのフェーズに入った86&BRZを味わうことに加え、インテリアの加飾も加わる「S」が無難だろう。
しかし、筆者は初代オーナーということもあり、初代が提案した「ほどほどのタイヤ(3代目プリウスも採用した17インチのミシュラン「プライマシーHP」)で楽しむ」という世界観の進歩を確認したかったこと、標準の「R」でも装備は初代86の「GT」、初代BRZの「S」並みと十二分なものが付くことを理由に「R」を選択。
新型BRZにメーカーオプションはないので、工場出荷状態で選べるのはボディカラーだけとなる訳だが、迷ったのはクリスタル・ブラックシリカとサファイアブルーパール(紺)だ。
初代の時にもカラーコードがトヨタとスバルの友好を表すD4S(スバルに技術開示されたトヨタのポート噴射も併用する直噴技術と同じ)だったのもあり、クリスタル・ブラックシリカにしたかったのだが、中古車だったためそこまではこだわれなかったこともあり、新車の今回はクリスタル・ブラックシリカを選んだ。
次は買った後でも装着できるディーラーオプションだ。まず迷うのがカーナビで、新型GR 86&BRZは9インチのモニターが入るようになっているが、9インチは30万円近くと高く、7インチだと枠が余ってしまうため見栄えが少々悪いのも事実だが、そこは目をつぶって7インチのアルパインを選んだ。
また、カーナビ関係は後述する購入条件とも関係するETC 2.0、バックカメラ、前後ドライブレコーダーのパックとした。
そのほかは、予算もないのでフロアマット、バックフォグ、ドアロックとドアミラーの格納が連動するドアミラーオートシステムとシンプルに抑えた。なお、希望ナンバーは新型GR 86&BRZの2.4Lエンジンのボア×ストロークから「9486」である。
初代86はいくらで売れた? 新型BRZ購入 お金まわりのリアル
まずBRZ自体の購入に関しては合計約33万円の7インチカーナビ、バックモニター、前後ドライブレコーダー、ETC 2.0がキャンペーンで約25%引きになったくらいだったため、総額375万円といったところである。
そのため重要になるのが初代86の処分で、ディーラー下取りなどもあったが、最終的には86/BRZを得意とする専門店での買い取りで、筆者の初代86前期型(2014年式C型GT、走行約4万5000km、オレンジ)は145万円となった。
ここで注目したいのが初代86の大雑把な収支決算で、筆者の初代86は新車で総額300万円はしたクルマだと思う(編注:当時の新車価格は287万9673円)。
さらに筆者の初代86はトヨタディーラーで買ったものという安心感ある中古車ながら、買う立場から見て充分値落ちしており、「(購入金額―処分した金額)÷乗った期間」という実質的な出費は月2万円以下で済んだ。
実質的な出費というのは頭金なしで残価設定ローンを組んだ場合の月の支払いに近いもので、筆者の初代86の場合は標準的な軽自動車の新車に5年乗った程度の出費だった。
もちろん、軽自動車と初代86で維持費はまったく違うが、それでもこの出費で大きな修理代も掛からず約6年も乗りたかったクルマに乗れたのだから、私の初代86にはリセールバリューの良さも含めて、心から感謝している。
なお、筆者の新型BRZは注文可能初日の注文だったこともあり、うまく行けば8月末、遅くとも9月上旬には納車される見込みで、毎日ワクワクしているところだ。
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