2021年4月から始まった電動キックボードの実証実験。都内でも電動キックボードが走っているのを見ない日はないぐらい、多くの人が利用している。ヘルメット着用が任意になり、気軽に移動ができるようになった反面、直近事故や違反での取り締まり事例が増えている。
8月26日、新宿区在住の飲食店従業員の女性(23歳)が、自動車運転死傷処罰法違反(無免許危険運転致傷)などの疑いで書類送検された。
免許が必要と分かっていながら無免許でナンバーのついていない電動キックボードを運転。JRの新宿大ガード東交差点で「赤信号なのはわかっていたが、クルマが来ていないように見えた」ので信号無視して直進、左側から青信号で交差点内に進入してきたタクシーと衝突し、タクシー乗客に加療10日間の頭部打撲を負わせたというもの。加害者も右手の骨を折る大けがをした。
電動キックボードの実証実験が始まってから半年あまり、今どんな状況になっているのか? 電動キックボードの今を解説する。
文/柳川洋
写真/柳川洋、Adobe Stock(トビラ写真/Fxquadro@Adobe Stock)
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