■ホンダ シビックタイプR(2022年6月登場予定)
新型がデビューしたばかりのシビックだが、期待のタイプRは来年6月に登場。パワーユニットは2Lガソリンターボ+後輪モーターのハイブリッド4WDが有力視されており、ニュルブルクリンクでのテストシーンが目撃されるなど開発は順調に進んでいるようだ。
前輪をエンジンで、後輪をモーターで駆動する方式はNSXの前後を逆にしたものと考えればいい。
後輪は左右独立した2つのモーターを備えており、走行状況に応じて左右のトルクを最適に配分してシャープなコーナリングを実現。「タイプR」の名にふさわしいポテンシャルを発揮する。
システム出力は400psオーバーで、価格は約500万円と予想。
■トヨタ カローラスポーツGR(2022年9月登場予定)
GRヤリスの1.6Lターボを搭載するカローラスポーツGR。ヤリスは3ドアなので実用性とスポーツ性を両立させたホットハッチとして注目の一台だ。
ヤリスでは272psだが、こちらは300ps。ベースのカローラスポーツにリアの後付けフェンダーを備えて外観の迫力も相当なものとなる。
駆動方式は4WDで、ヤリスと同じ電子制御多板クラッチを用いたアクティブトルクスプリットタイプを採用。まずは6速i-MTのみで来年9月に登場し、2年後くらいにATが追加されるという。予想価格は約500万円だ。
■トヨタ スープラGRMN(2023年春登場予定)
●520psの超強力ターボエンジン搭載!
日本のスポーツカーの代表的モデル、GRスープラにも超大物がスタンバイしている。まだ世に現われていないGRMNのスペシャルモデルだ。
2020年10月に大規模改良を受けたスープラは、直6、3LターボのRZが340psから387psに一気にパワーアップしたが、GRMN仕様はなんと520psを謳う。
このエンジンはBMW M3/M4に搭載されているハイパワー版の直6ターボ。M3/M4のスペックは510psだが、スープラは独自のチューニングを施し、10psアップの520psになるという情報だ。最大トルクは67.0kgmというから強烈。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは7速DCT。トヨタとしては初めてのツインクラッチMTということになる。
もちろん、大幅なパワーアップに対応して足回りも改良される。
スープラは「走る実験場」としてレースに積極的に出場している。国内のスーパー耐久レースのほかニュル24時間レースなどにも参戦し、そこで得られた知見を市販モデルにフィードバック。GRMN仕様もそのノウハウを生かしたクルマに仕上げられることになる。
スープラはこのGRMN仕様が最初で最後のスペシャルモデルとなり、ノーマルグレードを含めて2025年に生産を終了するスケジュールとなっている。
次期モデルの予定はなく、純エンジン車のスープラはこれが最後。あと4年の間に改良モデルが登場する可能性は高いが、520psもの出力を持つグレードはこのGRMN仕様のみとなる。
デビューは2023年春頃の予定で、価格は1200万~1300万円あたりとなりそう。詳細は不明だが、限定モデルとなる可能性は高く、激しい争奪戦が予想される。
◎スープラGRMN
・全長:4410mm
・全幅:1900mm
・全高:1285mm
・ホイールベース:2470mm
・車両重量:1580kg
・エンジン:直6、3L+ターボ
・最高出力/最大トルク:520ps/67.0kgm
・モーター最高出力:13ps
・駆動方式:FR
・予想発売時期:2023年春
・予想価格:1200万~1300万円
【番外コラム】GT-R EV化はどうなる? レクサスに「F」復活??
●鋭意開発中! EV時代になってもGT-Rは生き残る
日産はGT-Rの世界的ブランド力を熟知しており、消滅させる選択肢はないというのが基本姿勢。とはいえ10年、20年先を見据えればEVに舵を切るしかないのも事実で、エンジン車は次期型を最後としてEVの次世代モデルを開発しているのだ。
デビューは早くて2025年。日進月歩のEVだけに、新しい技術をどの段階で取り入れるかの見極めが難しく、時間をかけての取り組みとなっている。
●レクサス、ISとLSで「F」復活! しかし気になるニュースも??
レクサスのラインナップには現在存在しない新たな「F」が登場する。IS Fと LS Fが来年春に相次ぎ登場の予定だ。搭載するエンジンはIS FがV8、5L NA(481ps/54.6kgm)でLS FがV6、4Lツインターボ(670ps/66.3kgm)。670psとはびっくり!
来年2月にIS F、3月にLS Fがデビューする予定だが、気になる情報も。同じ4Lツインターボを搭載するLC Fの開発が凍結されたというのだ。LS Fも流動的かもしれない。
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