オリ・パラで使用されたトヨタ車はどこへ? そのまま中古車市場へ大量流入中


■実際に販売されているプリウスPHVの中身

 ではベストカーwebの“中古車検索”でプリウスPHVを探し、ほんの一例として3台を挙げてみた。9月11日現在、中古車として販売されている車両は、「プリウスPHV A」(1800㏄・CVT)のみでボディカラーはすべて「パールマイカ」となる。

左から1、2、3(ベストカーweb中古車検索から一例を挙げました)


1/プリウスPHV A
・山形トヨペット 中古車ランド東バイパス
・本体価格(税込)(リ済別):348.8万円
・支払価格(税込):361.9万円
・年式:2021年
・走行距離:435km
・車検:令和6年5月

※1/プリウスPHV Aの中古車情報はこちら!


2/プリウスPHV A
・和歌山トヨタ自動車 U-CARマイカーセンター プラザ和歌山インター 
・本体価格(税込)(リ済別):280.5万円
・支払価格(税込):287万円
・年式:2020年
・走行距離:4000km
・車検:令和5年3月

※2/プリウスPHV Aの中古車情報はこちら!


3/プリウスPHV A
・岩手トヨペット 本社マイカーセンター
・本体価格(税込)(リ済別):286万円
・支払価格(税込):297.7万円
・年式:2020年
・走行距離:2000km
・車検:令和5年3月

※3/プリウスPHV Aの中古車情報はこちら!

 ところで、中古車として販売されている車両と実際に東京2020で使用された車両とではどこが違うのか? 販売店に聞いたところ、「外観や内装、ナビなどの装備を含めてほぼ同じだと聞いています。オリ・パラのラッピングなどもそのままで販売することがルールとなっています」とのことだった。

 もちろん、一般ユーザーが購入後にラッピングをはがすのは問題ないとのことなので、五輪ムードがまだ残っているうちは五輪仕様のラッピングのまま乗って、来年あたりに剥がすこともアリかもしれない? なお、買ってすぐにでも剥がしたい人は、ディーラーに相談してみることをお勧めする。

■トヨタ直下の販売店ではハイラックス、アルファード、カローラツーリング、レクサスESなどの車種も!

トヨタ自動車直下の中古車販売店には大量のオリ・パラ車両が展示されていた(写真:加藤博人)

 先に紹介した車両は、すでに価格がついて中古車としての販売が始まっている車種となるが、現在のところはプリウスPHVのみ。

 しかし、間もなく、ノア/ヴォクシー(約300台)、ノア/ヴォクシーウェルキャブ(約150台)、MIRAI(約500台)などもトヨタ認定中古車として出てくるだろう。

 また、これら全国のトヨタ販売店で大規模に販売される車両とは別に、トヨタ自動車直下の中古車販売店では一般のトヨタ販売店には流通しないであろう希少な車種が販売される予定だ。

 それはハイラックス、アルファード、カローラツーリング、レクサスES 、RAV4などの車種で、レクサスES以外はプリウスPHVなどと同じオリンピック仕様のデザインとなっている。現在はまだ中古車としての販売価格はつけられていないが、すでに展示場に並べられており、SNSなどで話題を集めている。

 筆者は7月初旬より有明や築地の車両置き場や聖火リレーなどで数多くの五輪仕様車を取材してきたが、中古車展示場にこれだけの車種が一堂に会する姿を見るのは初めて。感慨深いものがある。

オリ・パラの大会運営に使用されたアルファードの中古車。ちなみにアルファードはバッハ会長の送迎用として使われていた(撮影:加藤博人)
オリ・パラの大会運営に使用されたRAV4の中古車(撮影:加藤博人)
オリ・パラの大会運営に使用されたハイラックスの中古車。こちらも若干顔つきがおとなしいマイナー前のモデルとなる(撮影:加藤博人)
VIP送迎用に使用されたレクサスESの中古車(撮影:加藤博人)
オリ・パラの大会運営に使用されたカローラツーリングの中古車(撮影:加藤博人)

 なかでも、東京2020に使用された車両で一番人気となりそうなのが、自転車ロードレースに使われた「カローラツーリング」である。

 記憶にある方も多いと思うが、東京2020の自転車競技では特別チューニングが施された「カローラツーリング」が各国チームのサポートカーとして、また国やチームに関係なく中立な「ニュートラルサポート」を行う車両としても大活躍した。

 ちなみに東京2020の自転車競技全般を率いたのは、元F1ドライバーである片山右京氏である。片山氏は自動車レースに加えて、自転車レースへの参戦経験も豊富なことからスポーツマネージャーとしてコース設定やレース運営、サポートカーのチューニングにも深く関わってきたことでも知られる。

 また、2020年6月に発売された「トヨタ・カローラツーリング2000 Limited」がベースのオリ・パラ車両も使用されていた。500台限定で販売されて速攻で完売となった人気車だ。片山右京氏のチューニングを施した特別限定車がベースの五輪仕様車となれば、かなりのプレミア価格となることは必至?

 なお、本来は2020年に開催予定だった五輪が延期になったことでオリ・パラ用に用意されていた車両(ノア/ヴォクシーなどミニバンが主体)のなかにはコロナ感染者(軽症)の搬送用としても現在も使用されている車両もある。

今年4月、コロナ軽症者を療養施設に搬送中のヴォクシー(写真:加藤博人)

 車両の大部分は各地域のディーラーを通じて前後席を分けるビニール製の「セパレーター」などを装着して提供されており、現在も全国各地の病院などで活躍している。

 これから続々と市場に出てくるだろう東京2020仕様のトヨタ車。走行距離の少ない極上の中古車としてもかなりお買い得であるし、また記念車両としての価値もおおいにある。

 右ハンドル中古車がOKの国に限られるが海外でも人気が出そう。海外でも絶大な人気を誇るトヨタ車であり、記念すべきオリンピック仕様車となればむしろ日本より海外人気のほうが高くなるかも?

オリ・パラのラッピングをそのままにして乗るか、はがして乗るか? 今後各車種のオリ・パラ仕様車が大量に出回って、中古車市場で人気が出てプレミアがつくのか、逆に不人気で標準車に比べて価格が下がるのか、動向を見ていきたい(写真:加藤博人)

【画像ギャラリー】五輪で使用されたプリウスPHV、ノア/ヴォクシー、アルファード、カローラツーリングなど2700台がラッピングそのままで中古車市場へ