■乗ればわかる新型アクアの凄さ!新しいトヨタコンパクトの売り方とは
筆者も販売店で試乗してみてわかったことだが、新型アクアの出来はかなりいい。CMでも「いい」というキャッチコピーを使っているのも頷ける。見た目の変化は少ないのだが、乗り込んで、タイヤをひと転がしすれば、先代との違いは明確に分かるだろう。
販売店でも、アクアをより多く販売するため、積極的に試乗を勧める。乗ればわかる新型アクアの性能を体感してもらえれば、徐々に注文台数も増えていくだろうという考えだ。
しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、ショールームへの客足は遠のいている。さらに、世界中での爆発的な感染拡大は、新車生産現場に大きな影を落とした。9月・10月と部品不足により新車生産工場を動かせない期間があり、新車の供給体制には不安が残る状況だ。
間違いなく「いい」クルマであるアクアだが、クルマのポテンシャルが高くとも、外的要因で販売台数に結び付かないのはもどかしい。アクアの人気を、さらに強固なものにするためには、いいクルマだけでなく、いい生産体制と販売体制の構築も不可欠だろう。
モデルチェンジを機に新たな販路を確立しつつあるアクア。先代とは勢いが違うが、2代目には2代目なりのしっかりとした特徴が出てきている。アクアは多売が基本のコンパクトカーではなく、良いものを丁寧に届けるという、販売の根幹に立ち返らせてくれる存在だと筆者は感じる。
新たな売り方や、新しい需要の芽は見えてきた。「いい」アクアを多くの人に知ってもらいながら、丁寧にユーザーへ届けていって欲しい。
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