登場秒読み!! 新型エクストレイル全情報と期待している3つのこと

日本専用のフロントフェイスを!!

 新型エクストレイルに最も期待したいことが、フロントフェイスのつくり分けだ。これは決して不可能ではない。

 北米向けのローグは、テネシー州にあるスマーナ工場生産だ。中国向け新型エクストレイルも現地生産。一方、日本向け新型エクストレイルは、九州工場での生産が発表されている。ちなみに、欧州市場やアジア圏、オーストラリア向けなども九州工場が担当することになっている。

 プレス機や樹脂成型の金型を含め、クルマの製造ラインの構築には、莫大なコストがかかる。だがもちろん、遠く離れている場合は、バンパーなどのパーツに関しても、「地産地消」した方が効率も良い。つまり、バンパー部品の型を分けることは不可能ではない。

 欧州向けも九州工場で生産することから、新型キャシュカイ顔にする、というのもいいだろう。2021年2月にモデルチェンジしたパスファインダー顔も、ローグよりもアグレッシブでカッコいい。いずれにしても、是非とも国内製造する仕様は、北米や中国と造形を分けた、新デザインで登場してほしい!!

2月に登場した、北米のパスファインダー。日産のVモーショングリルのデザインは、既に古くなりつつある。このパスファインダーの方が、厚みがあって、「今風」な気がする
2月に登場した、北米のパスファインダー。日産のVモーショングリルのデザインは、既に古くなりつつある。このパスファインダーの方が、厚みがあって、「今風」な気がする

最低でも現状維持の価格

 エクストレイルが属する国産4WD SUVと言えば、RAV4、ハリアー、CR-V、フォレスター、CX-5などだ。車両価格は概ね300万円から450万円、といったところだが、現行のエクストレイルは、その中で最安だ。2.0L直4ガソリンの「20S Vセレクション(4WD)」が税込248万円、「20S HYBRID(4WD)」が税込297万円という「超」破格でラインアップしている。もちろん、自慢のインテリジェント4×4は標準搭載だ。

 遮音ガラス無し、ハンドル上にはスイッチ一切無し、足踏みPKB(標準はE-PKB)になるなど、売れ筋グレードと比べると寂しい装備内容ではあるが、それでもミドルクラスSUVをこの価格で提供できるのは凄い。ちなみに鉄チンホイールではなく、17インチアルミホイールだ。

 新型は、e-POWER化によって、最安グレードがこれよりも高くなることは免れないだろうが、現行エクストレイルにある、古いハイブリッド(WLTC燃費も17.0km/Lとそれほど良くない)よりは安くなる可能性は大だろう。最安グレードを268万円程度に抑え、売れ筋となる中間グレードを310万円~320万円程度に抑えてほしい。

2000年に登場した初代日産エクストレイルは、その武骨な外見と、圧巻の4WD性能で、一躍ヒット車となった
2000年に登場した初代日産エクストレイルは、その武骨な外見と、圧巻の4WD性能で、一躍ヒット車となった

バリエーションの早期配備を!!

 現行エクストレイルにはバリエーションが意外と多い。エクストレイルNISMO、エクストレイルオーテックをはじめとして、特別バージョンが複数用意されている。オーテックブランドといえば、セレナe-POWERオーテック、キックスオーテック、ノートオーテックなど、主力モデルのカスタマイズモデルを次々とラインアップさせている。NISMOも、先日、ノートオーラNISMOを発表した際には、かなり話題となり、NISMOブランドの底力を見せてくれた。

 北米や中国では、新型エクストレイルに、この手のNISMOやオーテックバージョンは登場していない。ぜひ、日本デビューと同時にこれらをラインアップさせ、新型エクストレイルで話題をかっさらってほしい。

現行型エクストレイルオーテック。デザインのバランスが良く、センス上手くまとめられている
現行型エクストレイルオーテック。デザインのバランスが良く、センス上手くまとめられている
現行型エクストレイルのエクストリーマーX(341万円~)、専用フォグ付バンパー、フロントグリル、18インチブラックホイール、サイドガード、ルーフレールなど、諸々ついてこの価格は安い
現行型エクストレイルのエクストリーマーX(341万円~)、専用フォグ付バンパー、フロントグリル、18インチブラックホイール、サイドガード、ルーフレールなど、諸々ついてこの価格は安い

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