「ちょっと何かを足しただけ」みたいなショボい限定車はそもそも買う気が起きないが、逆に「凄すぎる限定車」も、実際はなかなか買えないものだ。
エンジンパワーやコンセプト、あるいは車両価格が先鋭的すぎて二の足を踏んでしまったり、もしくは「買おうと思ったが、人気がありすぎて秒殺で完売した」なんてこともあっただろう。
しかし世の中には、そんな「凄すぎる限定車」を気合でゲットしたツワモノたちがおり、そういったかたがたの多くは今、莫大な含み益を抱えている場合もある。購入時は500万円だった限定車に、その希少性から2000万円以上のプライスが付いていたりするのが、2021年という時代なのだ。
もちろん、なかにはたいして値上がりしていない限定車や、普通にガンガン値落ちしているものもある。だがいずれにせよ、「……もしもあの時買っていたら、今頃はどうなっていただろうか?」というのは、歴史というか自分史のifとして大いに気になるところだ。
ということで、何かと洗練され、小さくまとまるようになってしまった現代社会ではなかなか誕生しない「凄すぎる限定車」の偉業を讃えつつ、「もしあの時買っていたら、今頃はいくらの含み益(または含み損)になっていたか?」ということを、後の祭りの精神フルパワーでもって調査してみよう!
なお、このテの企画の定番、ランエボやインプの「S」系は、ほかでも登場しがちなので今回は扱わない。悪しからず。
※本稿は2021年8月のものです
文/伊達軍曹 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年9月10日号
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