2000年以降登場の日本車ベストセレクション!! 【日産・ホンダ編】

【ホンダ】時代とともに変貌を遂げているホンダ車の競演

●7代目シビック(2000年9月デビュー)からヴェゼル(2021年4月デビュー)まで:全84車種

第1位:2代目ヴェゼル(現行型・2021年) e:HEVのシェアが9割を占めるがコンベンショナルなガソリン車も見逃せない完成度
第1位:2代目ヴェゼル(現行型・2021年) e:HEVのシェアが9割を占めるがコンベンショナルなガソリン車も見逃せない完成度

 ’07年のシビックタイプRの試乗会は鈴鹿サーキット。ノーマルでここまでサーキットを攻め込めるものか! と驚かされた。

 しかし、一般路走行では恐ろしく硬いサスペンションを押さえつけるように耐えながら、しかしなんだか楽しい。やっぱりホンダだよね! という、乗り心地なんかどうでもよい、楽しいピュアなエンジンとハンドリングを持っていた。これがホンダだったのだ。

第2位:2代目フリード(現行型・2019年) 室内ユーティリティ、燃費、ADAS、ハンドリングのどれをとってもクラス最高のモデル
第2位:2代目フリード(現行型・2019年) 室内ユーティリティ、燃費、ADAS、ハンドリングのどれをとってもクラス最高のモデル
第3位:2代目N-WGN(現行型・2019年) ADASを備える安全性、驚きの室内静粛性。軽とは思えない乗り心地抜群のドラポジ
第3位:2代目N-WGN(現行型・2019年) ADASを備える安全性、驚きの室内静粛性。軽とは思えない乗り心地抜群のドラポジ

 S660を作った時は、やっとホンダらしいクルマが登場したと歓喜したものだった。惜しみなく専用プラットフォームを奢り、しかもMRというレイアウト。

 しかし、時代の流れとともにホンダは変わっていく。今もF1やINDYレースなど継続しながら、S660、NSXとスポーツモデルが消えてゆく。それは当然のこと、致し方ない経営判断とも思う。

第4位:5代目CR-V(現行型・2018年) サスがストレスなくスムーズに路面をなぞる。狙ったラインにピッタリ乗せられる操縦性
第4位:5代目CR-V(現行型・2018年) サスがストレスなくスムーズに路面をなぞる。狙ったラインにピッタリ乗せられる操縦性
第5位:Honda e(現行型・2020年) EVでRRという個性派ゆえ前輪転舵角が大きく最小回転半径が軽以下。ハンドリングも◎
第5位:Honda e(現行型・2020年) EVでRRという個性派ゆえ前輪転舵角が大きく最小回転半径が軽以下。ハンドリングも◎

 ただし、方向性は変わってもホンダの技術力は確かに生きている。’16年登場のフリードはコンパクトミニバンで揺るぎないヒットモデル。i-DCDハイブリッドはもうすぐ終了するが、高速域での燃費性能はバツグン。

 ホンダセンシングも装備しADAS機能も充実している。また室内静粛性、乗り心地、ハンドリングもクラス最高である。

第6位:6代目レジェンド Honda SENSING Elite(現行型・2021年追加) 高速道路における50km/h以下の渋滞対応でのレベル3とはいえ、高い制御完成度を誇る
第6位:6代目レジェンド Honda SENSING Elite(現行型・2021年追加) 高速道路における50km/h以下の渋滞対応でのレベル3とはいえ、高い制御完成度を誇る
第7位:3代目シビックタイプR(2007年) 市販スポーツモデルでここまでサスの硬いセダンは類まれな存在。やる時はやるの典型
第7位:3代目シビックタイプR(2007年) 市販スポーツモデルでここまでサスの硬いセダンは類まれな存在。やる時はやるの典型

 Honda eはFFにせずわざわざRRにしたところに現代のホンダ魂を感じる。このクルマはデザインだけではない。どこまでも走りたくなるハンドリングの楽しさがすぐに感じられるのだ。

 実は10位にした初代シビックハイブリッドと1位ヴェゼルには不思議な共通点を感じる。それはハンドリングから感じる乗り味。ドライブしていてまったくストレスがないのだ。

第8位:S660(現行型・2015年) 軽でありながら専用プラットフォームを造りMRという夢のレイアウト。これが最後だ
第8位:S660(現行型・2015年) 軽でありながら専用プラットフォームを造りMRという夢のレイアウト。これが最後だ
第9位:初代MDX(2003年) 北米ホンダらしさが漂う堅剛ボディの3列7人乗りSUV。カナダで生産され日本にも輸入
第9位:初代MDX(2003年) 北米ホンダらしさが漂う堅剛ボディの3列7人乗りSUV。カナダで生産され日本にも輸入

 ホンダ車は自然とアクセルを踏んでスピードを上げたくなるモデルが多いが、この2台はそんな誘惑を感じない。ゆっくり走っていても楽しい。常にクルマと一体化している自分を感じ、外の景色をクルマの外から眺めているような感覚的な解放感があるのだ。

第10位:初代シビックハイブリッド(2001年) セダンとしてのクォリティを重視したハイブリッド。エアコンは電動モーター駆動だった
第10位:初代シビックハイブリッド(2001年) セダンとしてのクォリティを重視したハイブリッド。エアコンは電動モーター駆動だった

 ということで、ここ最近のホンダ車の進化がどの車種にもしっかりと感じられ、スポーツ性とは異なるメッセージが見え隠れする。そんなマインドを重要視して、そしてこれからのホンダの姿を予測しながらランク付けしてみた。

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