【ホンダ】時代とともに変貌を遂げているホンダ車の競演
●7代目シビック(2000年9月デビュー)からヴェゼル(2021年4月デビュー)まで:全84車種
’07年のシビックタイプRの試乗会は鈴鹿サーキット。ノーマルでここまでサーキットを攻め込めるものか! と驚かされた。
しかし、一般路走行では恐ろしく硬いサスペンションを押さえつけるように耐えながら、しかしなんだか楽しい。やっぱりホンダだよね! という、乗り心地なんかどうでもよい、楽しいピュアなエンジンとハンドリングを持っていた。これがホンダだったのだ。
S660を作った時は、やっとホンダらしいクルマが登場したと歓喜したものだった。惜しみなく専用プラットフォームを奢り、しかもMRというレイアウト。
しかし、時代の流れとともにホンダは変わっていく。今もF1やINDYレースなど継続しながら、S660、NSXとスポーツモデルが消えてゆく。それは当然のこと、致し方ない経営判断とも思う。
ただし、方向性は変わってもホンダの技術力は確かに生きている。’16年登場のフリードはコンパクトミニバンで揺るぎないヒットモデル。i-DCDハイブリッドはもうすぐ終了するが、高速域での燃費性能はバツグン。
ホンダセンシングも装備しADAS機能も充実している。また室内静粛性、乗り心地、ハンドリングもクラス最高である。
Honda eはFFにせずわざわざRRにしたところに現代のホンダ魂を感じる。このクルマはデザインだけではない。どこまでも走りたくなるハンドリングの楽しさがすぐに感じられるのだ。
実は10位にした初代シビックハイブリッドと1位ヴェゼルには不思議な共通点を感じる。それはハンドリングから感じる乗り味。ドライブしていてまったくストレスがないのだ。
ホンダ車は自然とアクセルを踏んでスピードを上げたくなるモデルが多いが、この2台はそんな誘惑を感じない。ゆっくり走っていても楽しい。常にクルマと一体化している自分を感じ、外の景色をクルマの外から眺めているような感覚的な解放感があるのだ。
ということで、ここ最近のホンダ車の進化がどの車種にもしっかりと感じられ、スポーツ性とは異なるメッセージが見え隠れする。そんなマインドを重要視して、そしてこれからのホンダの姿を予測しながらランク付けしてみた。
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