高齢者のペダル踏み間違いを防げ! 「トヨタ安心ドライブサポートクッション」登場

高齢者のペダル踏み間違いを防げ! トヨタ安心ドライブサポートクッション登場

 交通事故の原因として、最近はペダルの踏み間違い事故が頻繁に報道されている。新車は衝突被害軽減ブレーキと併せて誤発進抑制機能なども採用しているが、事故を積極的に防ぐには、現在保有されている車両に装着可能な後付けの安全装備も大切だ。

 そこでトヨタでは、以前からペダルの踏み間違いによる加速を抑制する機能を設定している。超音波センサーを使い、壁などに向かって加速しようとした時にはエンジン出力を絞る。また、低速走行中なのに、アクセルペダルを急激に踏み込んだ時も、ペダルの操作ミスと判断して加速を抑える。

 そして、トヨタではこのほど、「安心ドライブサポートクッション」も新たに加えた。これはペダルの踏み間違い事故をシートの付加機能によって防止する装備だ。これについて紹介しよう。
文/渡辺陽一郎写真/トヨタ、photoAC

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■人間は高齢になると股関節が開きやすくなることに着目

 安心ドライブサポートクッションを装着するのは、運転席の座面になる。シートカバーのような要領でかぶせると、座面の両端が持ち上がり(サイドサポート)、乗員の大腿部をしっかりとホールドする。価格は表面の素材がスエード調のラグジュアリータイプは6160円、ニットのベーシックタイプは4290円になる。

 この装備を付けると、なぜペダルの踏み間違い事故を防げるのか。

 人は高齢になると股の関節が開きやすくなり、ドライバーはブレーキペダルを踏んでいるつもりでも、実際には股が開いてアクセルペダルに足が乗ってしまっていることもある。そこで、安心ドライブサポートクッションが開発された。これを装着した運転席に座ると、大腿部が矯正されて、股が開きにくい。そのために無意識にアクセルペダルを踏む危険も抑えられる。

高齢になると股関節が開きやすくなり、股が開いて無意識にアクセルペダルを踏む危険がある。「安心ドライブサポートクッション」を装着すると大腿部が矯正されペダルの踏み間違いを抑制

 私個人は「ペダルの踏み間違い事故」という言葉を最初に聞いた時、強い違和感を感じていた。いくら運転能力が衰えても、アクセルペダルとブレーキペダルを間違えることがあるのだろうか?

 しかし、股の関節が開くことを考えると納得できる。本人はブレーキペダルを踏んでいる感覚なのに、実際には右足がアクセルペダルに乗っている。アクセルとブレーキでは、ペダルの踏力やストローク(前後に動く範囲)も異なるが、この違いも老化によってわかりにくくなるのだろう。

高齢ドライバーにペダルの踏み間違いが多いのは、個人差はあるが老化に伴う体力低下や感覚の衰えが最大の原因

■これはバケットシートのサイドサポートそのもの

 このほか安心ドライブサポートクッションを装着すると、大腿部の筋肉の負担も軽減される。ブレーキペダルを踏んだり、アクセル/ブレーキペダルを踏み換えたりする操作が容易になり、ミスを抑えた滑らかな運転がしやすくなる。

「安心ドライブサポートクッション」を装着することでペダル踏みかえ動作時の筋電(筋肉負担)が低減する

 また、座面の両端を持ち上げると、体が固定されるので、カーブを曲がったり、車線変更をしたりする時でも着座姿勢が崩れにくい。スポーティカーのバケットシートと同様、安定した運転を行える。

ペダル踏み間違いの抑制効果と、さらにカーブを曲がる時(横G)に体が安定する効果もある

 以上のように安心ドライブサポートクッションを装着すると、シートに正しく座ることが可能になり、ステアリング操作などを含めて適切な運転がしやすくなる。そのためにペダルの踏み間違い事故の防止にも役立つワケだ。

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