プロ直伝! 事故を起こさないクルマ選び&オススメモデル5選

初心者から高齢者まで!!! プロ直伝 事故を起こさないためのクルマ選び&オススメモデル5選

 高齢者の運転というと、昨今は逆走・踏み間違いなどネガティブなイメージが付いて回るようになってしまった。だが、できることなら多くの人になるべく長く、何よりも安全に運転を楽しんでほしい。

 そこで今回は、安全運転寿命を伸ばすクルマ選びと、事故を起こさない運転のためのポイントを伝授してみたい。

 指南してくれるのは、先日『安全運転寿命を延ばすレッスン』(小学館)を上梓した自動車評論家、レーシングドライバー、そして僧侶と3つのカオを持つ松田秀士氏。

 選んでもらった「安全運転寿命を伸ばす国産車5台」は、全てSUVから選出。果たしてそのココロは?

※本稿は2021年5月のものです
文/松田秀士 写真/ベストカー編集部 撮影/西尾タクト
初出:『ベストカー』2021年6月26日号

【画像ギャラリー】いつまでも安全に運転を楽しんでほしい! オススメSUV5台とグッズ・装備をギャラリーでチェック!


■松田秀士がオススメ 安全運転寿命を伸ばす国産車5台

 ボクがお薦めする「安全運転寿命を伸ばす国産車5台」を挙げてみよう。

 もちろん、ここに挙げた5台以外にもあるけれども、代表例ということで参考にしてほしい。その選考理由だがご覧のようにすべてSUVだ。

 SUVを選んだ理由は流行りということもあるけれども、一番の理由はアイポイントが高いということ。

スバル XV…現行型インプレッサをベースにクロスオーバーSUVに仕立てたのがXV。現在は2Lマイルドハイブリッドと1.6Lガソリンの2本立て

 加齢とともに老視(老眼)になってゆく。なかには乱視など、これまでには感じなかった視力の低下に悩んだりするもの。

 見ることに対する脳内のフィルター(アプリケーションみたいなもの)が劣化してきている、とボクは考えている。

日産 キックス…先代ノートをベースにした日産のコンパクトSUV。パワートレーンは1.2Lのe-POWERのみとなる

 したがって情報量が多くなるよう視界のいいクルマに乗るべき、と考えるのだ。

 だからといってスポーツモデルを否定するワケでもないが、低いクルマに乗る時には注意したい。

ホンダ ヴェゼル…4月22日発表の2代目ヴェゼルはクーペスタイル。1.5Lガソリンと1.5L e:HEVのふたつを設定

 それは夜間走行での対向車のライト。最近のクルマのライトはLED化などにより幻惑されることが多い。

 これはSUVを薦める理由のひとつでもある。ドイツでも社会問題化しつつあり、その対策として幻惑されにくいメガネレンズも販売されている(ZEISSなど)。

トヨタ RAV4…2019年4月に日本に導入されたトヨタのミドルサイズSUV。2Lガソリンと2.5L HV&PHVを選べる

 ほかにもADAS(運転支援機能)を搭載していることも重要だ。

 特にACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKA(レーンキープアシスト)を装備していること。

 高速道路移動では前車との車間を取り、車線内の中央を維持して走るよう無意識のうちに各操作を行っている。

マツダ MX-30…スタイリッシュさと観音開きドアがウリのMX-30。マイルドハイブリッドとピュアEVのふたつを設定する

 この操作が支援されることで大幅に疲労を低減することができる。遠出の帰路など、ACC全車速対応のシステムなら渋滞も苦にならない。

 さらに付け加えるならHUD(ヘッドアップディスプレイ)を装備したい。NAVIやメーターパネルを確認するたびに眼は遠近の調整を行う。これが疲労に繋がってくるのだ。

 HUDは焦点距離2m以上に設定されていて、ドライバーの眼精疲労(同時に脳の疲労でもある)を低減してくれる。


【番外コラム】一度見直してみよう! 事故を起こさない運転

 事故を起こさないためにいちばん大切なことは減速だ。確実にしっかりとブレーキを踏めることが大切。クルマが止まった状態で、アクセルからブレーキにすばやく踏み替えてみてほしい。

 そして力いっぱいブレーキペダルを踏み込むのだ。足が伸び切ってしまい、踏力が100%ペダルに伝わりきらなくなってはいないだろうか? 踏み替えはスムーズだろうか?

 ほとんどのドライバーがベストなドラポジで運転していない。というか、もう自分のドラポジそのものを忘れてしまっているものだ。

 ドラポジが適切でないと、出合い頭などとっさの事態に出合った時に急ブレーキや急ハンドルを切ることができない。それだけではなく、普段からスムーズな運転操作ができずストレスの原因にもなる。

 まずはもう一度自分のドラポジを確認してほしい。加齢や運動不足などで姿勢や体重も変化していて、以前と同じドラポジではスムーズな操作ができなくなっているもの。

 ボクがF3000マシン(現在のスーパーフォーミュラ)でレースをしていた30代の頃でも、走るたびにシートやペダルを調整してベストなポジションを試行錯誤していた。実際、その日の体調でもドラポジは微妙に変化するものだ。レーシングドライブではドラポジ調整だけで0.2秒も速くなることがあった。

 さて、前述したブレーキに話を戻そう。ブレーキングは家の駐車場に止めた状態でも簡単に練習できる。ドラポジを決め、できればエンジンをかけたいが停止していてもかまわない。

 まっすぐ前方を見つめた状態でアクセルを少し踏み込み、その状態からすばやくブレーキペダルに踏み替え力いっぱい踏み込むのだ。しかもカカトを支点に床につけたまま左右に動かし踏み込む。これを何度も繰り返す。身体に覚え込ませれば不測の事態に対処できるものだ。

事故を起こさないために最も重要となってくるのがブレーキだと松田氏は指摘する。クルマを減速させるには確実なブレーキングが不可欠で、そのためには適切なドライビングポジションを取って運転席に座ることが重要となる。自宅駐車場でのブレーキング練習をしてみよう

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