ランクル越えのレクサス最高級SUV「LX」の日本導入は成功だったのか


 2021年10月14日、レクサスのフラッグシップSUVであるLXのニューモデルがワールドプレミアとなった。国産最上級SUVが正常進化し、2022年初頭にデビューする。

 北米市場でデビューしてから約25年が経過するが、日本で取り扱いがスタートしてからは、まだ6年だ。レクサスLXがこれまで紡いできたもの、そしてこれから表現していくことは何なのだろうか。

 レクサス国内販売の現場に従事してきた筆者が、レクサスLXの歴史を振り返る。

文/佐々木 亘、写真/LEXUS

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優雅な移動体験を提供する新型LX

2021年10月14日にサウジアラビアとアラブ首長国連邦で世界初公開された新型LX

 ランドクルーザーのモデルチェンジを発表したのが2021年6月だ。遅れること4か月、同じ血統のLXも新型になることが発表された。

 レクサスの次世代モデル第二弾(第一弾はNX)として、優雅な移動体験を提供するレクサスフラッグシップSUVが、満を持しての登場だ。長年にわたり積み上げてきた信頼性、耐久性、悪路走破性に上質さを積み上げ、LXの魅力を磨き上げている。ドライバビリティの高さは折り紙つきで、そこに機能性の高さと快適さが調和した。

 モノグレードだったグレード体系を見直し、ベースとなる標準、独立式の4シーターとなるEXECTIVE、オフロード性能を中心に据えたOFFROADの3種類が展開される。これまでにないキャラクターの2つのグレードが、LXの魅力を大きく引き上げた。

 日本での発売は2022年初頭に予定されており、今後、詳細な情報が続々と発表されていくだろう。新型LXについては、続報を待ちたい。

ランクルとは似て非なるもの、快適性を追求したLXの歴史

オフロード車にラグジュアリーという新たな要素を取り入れて登場したLX450

 LX登場の歴史は1996年までさかのぼる。ランクル80をベースに、北米市場へプレミアムSUVとして導入されたのがLX450だ。トランスミッションには乗用車用の4速オートマチックが搭載されたのが、ランクルとの大きな違いだった。LXのミッションは、ランクルに搭載されているライトトラック用のミッションに比べて、耐久性では劣るものの、変速ショックやノイズが小さく、軽量化も図られた。

 LXは初代から、力強さや耐久性はもちろんだが、乗員の快適さをより重視したモデルとして開発されている。1998年に登場した2代目モデルのLX470。日本市場でランドクルーザーシグナスとして発売されたモデルだ。シートの縫製やパネルのチリ一つにこだわり、高級SUVとしての地位を確立したモデルともいえるだろう。

 3代目が登場したのは2007年、新開発のV型8気筒5.7Lエンジンを搭載し、モデルネームはLX570となった。2021年までに2度のマイナーチェンジを行いながら、約14年もの長いモデルライフを生き抜いたクルマだ。

 日本導入が決まったのは、3代目モデルの2度目のマイナーチェンジ時(2015年)だ。のちに3列シート7人乗りの仕様に加えて、2列シート5人乗りを設定した。日本国内の需要をしっかりと意識しながらが、改良が行われていった。

 北米、中東がメインマーケットであるLXであるが、日本市場もしっかりとみつめたクルマとなっている。2022年に登場する新型は、さらに日本人好みのクルマに進化していくだろう。

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