なんとかして! 黄色く濁ったヘッドライト 白くなった樹脂バンパーを復活させるには

■黒樹脂の表面劣化も原因はほとんど同じ

今回、黒樹脂のメンテナンスに選んだケミカル2種。左からはソフト99の未塗装樹脂フレッシュ ブラックパーツワン、カーメイトの黒樹脂復活
今回、黒樹脂のメンテナンスに選んだケミカル2種。左からはソフト99の未塗装樹脂フレッシュ ブラックパーツワン、カーメイトの黒樹脂復活

 一方、ヘッドライトの黄ばみや曇りと並んで、クルマを古ぼけて見せるのが、黒い樹脂パーツの表面が白くなってしまう劣化だ。

 こちらも紫外線やオゾン、酸性雨などが原因で表面の樹脂が劣化している状態。新品時にはキレイな素地仕上げの樹脂も、滑らかな表面がザラザラになったことにより、白化して古ぼけた印象になってしまう。

 昔はカーワックスなどが付着して白くなってしまったケースも多かったが、最近はコーティングが主流のため減ったようだ。しかし紫外線による劣化は未だに避けられない。新車時の黒々とした印象を保つには、通常の洗車だけでなく、定期的なメンテナンスが欠かせないのである。

SOFT99 未塗装樹脂リフレッシュブラックパーツワン。価格は1027円。専用シート4枚、専用スポンジ4個付属、リキッドバインダー:40ml、ハードクリアコート8mlのセット
SOFT99 未塗装樹脂リフレッシュブラックパーツワン。価格は1027円。専用シート4枚、専用スポンジ4個付属、リキッドバインダー:40ml、ハードクリアコート8mlのセット

 今回、この黒樹脂の劣化を復活させるケミカルも2種類を試してみることにした。1つ目はソフト99の未塗装樹脂フレッシュ ブラックパーツワンである。これは2液性で、洗車後にリキッドバインダーという下地剤で汚れなどを落とし、ハードクリアコートを塗って5分ほど乾燥後に乾拭きする。

 黒々と光沢のある仕上がりを得られるが、その反面光沢が出るためにムラになりやすいので、少々コツがいるようだ。

左半分がソフト99の未塗装樹脂フレッシュ ブラックパーツワンで仕上げた状態で、右半分が未処理状態。光沢感もあって、キレイになった。ムラになりやすいので、各パーツ毎に処理する方が良さそうだ
左半分がソフト99の未塗装樹脂フレッシュ ブラックパーツワンで仕上げた状態で、右半分が未処理状態。光沢感もあって、キレイになった。ムラになりやすいので、各パーツ毎に処理する方が良さそうだ
白くなってしまった樹脂パーツ(未塗装)の色とツヤが復活。黒樹脂復活 超耐久 シラン系コーティングで6か月以上の耐久性能ハイブリッド処方で 黒樹脂復活とコーティング
白くなってしまった樹脂パーツ(未塗装)の色とツヤが復活。黒樹脂復活 超耐久 シラン系コーティングで6か月以上の耐久性能ハイブリッド処方で 黒樹脂復活とコーティング

 そして2つ目はカーメイトの黒樹脂復活。こちらは1液性で、洗車後に樹脂部分を乾燥させて、付属のスポンジに液剤を含ませて、黒樹脂部分に均等に塗り込んでいく。その後、付属のクロスで拭き上げるのだが、こちらの方が艶は控えめで、落ち着いた印象だ。

 どちらも表面保護の薬剤は8mlと少ないので、黒樹脂仕上げの面積が大きいクルマの場合は足りなくなることもありそうだ。また両製品とも効果は6ヵ月と謳われていたので、効果が切れる前に再度表面処理することで、黒々とした状態を保つだけでなく、劣化を防ぐことができることになる。

洗車後に黒樹脂復活を塗り込んだ状態。ブラックパーツワンより光沢感は少ないが、その分落ち着いた印象だ。数日後でも印象は変わらなかった
洗車後に黒樹脂復活を塗り込んだ状態。ブラックパーツワンより光沢感は少ないが、その分落ち着いた印象だ。数日後でも印象は変わらなかった

■数日経過してみると、ヘッドライトレンズの印象が変化

 ところで、ヘッドライトレンズの黄ばみを除去して磨いた直後は、かなりキレイになった印象だったが、それから数日すると再びレンズの曇りが気になるようになってしまった。

 どうやらコンパウンドの油分が揮発してしまったことで、カバーされていたクラックや曇りが見えるようになってしまったらしい。つまり、以前の作業ではヘッドライトレンズの劣化部分は完全には除去できていなかった訳だ。

シュアラスター・ゼロリバイブで磨いてキレイになったと思ったら、数日後にはこの状態。表面のクリア塗装が劣化しているのが目立つ。この数日で豪雨のなかを走行したことも影響しているのだろうが、完全に乾燥した状態では研磨が足りないことが分かった
シュアラスター・ゼロリバイブで磨いてキレイになったと思ったら、数日後にはこの状態。表面のクリア塗装が劣化しているのが目立つ。この数日で豪雨のなかを走行したことも影響しているのだろうが、完全に乾燥した状態では研磨が足りないことが分かった

 これを解決させるには、再びレンズ表面を研磨して完全に劣化部分を取り除くか、表面にクリア塗装を施すしかない。鈑金塗装業者も、このライトレンズの研磨塗装を請負っているから、利用するのも手だ。

 ただし、レンズ内に細かいクラックが入っている状態なら、これを取り除くことは難しい。それでも黄ばみや曇りを取り除けただけでも、フロントマスクの印象は大きく変わり、洗練された印象になることは間違いない。

【画像ギャラリー】ライトの黄ばみ&バンパーの曇りスッキリ!! 樹脂パーツの変色除去を愛車で試してみた!!(21枚)画像ギャラリー

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