なんとかして! 黄色く濁ったヘッドライト 白くなった樹脂バンパーを復活させるには

■実際にヘッドライトのケミカルを使って試してみる

今回試したヘッドライトクリーナー2種。左からシュアラスター・ゼロリバイブ、Dがれーじヘッドライトクリーナー一撃!!
今回試したヘッドライトクリーナー2種。左からシュアラスター・ゼロリバイブ、Dがれーじヘッドライトクリーナー一撃!!

 カー用品店でもかなり豊富な品揃えとなっているが、インターネット通販の大手サイトでは、数え切れないほどの商品が揃えられている。使い方や機能、価格なども様々で、選ぶのに苦労するほどだ。今回は有名ブランドの商品と、ユニークな商品の2種類を試してみることにした。

 有名ブランド品とは、洗車用品では実績のあるシュアラスターの製品だ。シュアラスターはそもそも高級カーワックスのブランドとして日本に上陸し、その後洗車用品やカー用品までラインナップを拡大している。

 今回のヘッドライトクリーナー「ゼロリバイブ」は、カーワックスで培った技術が利用されているから、効果が高いと予測出来た。さらに1液でヘッドライトの黄ばみと曇りを除去して、さらにはUVカットのコーティングまで施してくれるという機能性の高さに惹かれ、選択した。

シュアラスター・ゼロリバイブはヘッドライトクリーナー単品900円、ヘッドライトクリーナー+ウォッシングスポンジ1280円~
シュアラスター・ゼロリバイブはヘッドライトクリーナー単品900円、ヘッドライトクリーナー+ウォッシングスポンジ1280円~

 使い方はまずヘッドライトレンズをカーシャンプーなどで洗浄して、必要に応じてボディをマスキングして保護する。そしてボトルをよく振ってから液剤を付属のクロスに取り、ヘッドライトレンズを磨き込んでいく。クロスが茶色く汚れていくことでヘッドライトの黄ばみが取れていくのが実感できる。

 しかしコーティングも兼ねる液剤では研磨材は非常に微粒子となっているから、黄ばみをある程度までは落とせても、レンズの曇りまでは一度では落とし切れない。磨き込んでから乾拭きして拭き取り、また液剤をクロスにとって塗り込み磨き込んで拭き取る。

 この作業を3回ほど繰り返したら、だいぶ透明感が取り戻せた。しかし、黄ばみは完全に取り除けたわけではなく、若干残っている印象だ。

 このUVカットのコーティングは、通常はUVをカットする機能か、UVを吸収することでレンズにUVが到達するのを抑える機能をもつものだが、シュアラスターのゼロリバイブは、UVカットとUV吸収に加え、太陽光による熱を放出することでも劣化を防ぐトリプルコーティングだというから、今後の黄ばみ防止に期待できる。

水洗いしただけの状態。曇りは少ないが、黄ばみが気になる
水洗いしただけの状態。曇りは少ないが、黄ばみが気になる
乳液状の液剤を付属のマイクロファイバークロスに取って、レンズに塗り込み磨いていく。すぐにクロスが茶色く汚れた。表面を削り取るだけでなく、黄ばみ自体を吸着して落とす効果もあるようだ
乳液状の液剤を付属のマイクロファイバークロスに取って、レンズに塗り込み磨いていく。すぐにクロスが茶色く汚れた。表面を削り取るだけでなく、黄ばみ自体を吸着して落とす効果もあるようだ
3度ほど作業を繰り返して、かなりキレイになったヘッドライトレンズ。このまま24時間は乾燥させることでコーティングが完了する
3度ほど作業を繰り返して、かなりキレイになったヘッドライトレンズ。このまま24時間は乾燥させることでコーティングが完了する

■スプレーするだけで簡単に黄ばみを落とせるケミカルも!

Dがれーじのヘッドライトクリーナー一撃!! 価格は1500円
Dがれーじのヘッドライトクリーナー一撃!! 価格は1500円

 続いてもう一つの商品、Dがれーじのヘッドライトクリーナー一撃!! を試してみる。こちらも洗車後に使用するものだが、ユニークなのはヘッドライトレンズに直接スプレーするだけで、こすらずに黄ばみを落としてくれるというのだ。

 実際に使ってみると、黄ばんだレンズにスプレーするだけで次の瞬間、まるでタバコのヤニが付着していたのかのように茶色い液体となって流れ落ちる。表面が汚れている訳ではないのに、こんなに簡単に黄ばみが落ちるのは、ちょっと驚きだ。

スプレーした直後に薬剤が茶色くなって流れ落ちる。拭き取ったペーパータオルはこの状態。こんなに簡単に黄ばみが落ちるとは、驚きだ
スプレーした直後に薬剤が茶色くなって流れ落ちる。拭き取ったペーパータオルはこの状態。こんなに簡単に黄ばみが落ちるとは、驚きだ
水洗いの後にカーシャンプーで洗った状態。黄ばみは取れたが、曇りが気になる
水洗いの後にカーシャンプーで洗った状態。黄ばみは取れたが、曇りが気になる

 ペーパータオルやマイクロファイバータオルで拭き取り後、水洗いしてカーシャンプーなどの中性洗剤で洗うことで、液剤を完全に落とすのだが、このクリーナーは黄ばみを落とすだけで曇りなど他の劣化を除去する効果はない。

 そのため黄ばみが取れると白く曇った状態になるので、そこからコンパウンドなどの研磨剤で磨いて曇りを削り落とす必要がある。

 取り扱い説明書には、洗車後に液剤をスプレーする前にレンズをコンパウンドで磨くと、より仕上がりがキレイになると書かれている。コンパウンドで表面の黄ばみと劣化を先に取り除いた方が、より深くまで液剤が浸透して黄ばみを取れるのだろう。

 しかしスプレー後に曇りを除去するためにコンパウンドで磨くのであれば、先に磨いておくのは二度手間のように思う人も多いだろう。それに1度で完全に黄ばみを除去できる訳ではないので、スプレーして洗浄後に磨き込み、再びスプレーすることを繰り返した方が合理的だ。

 また黄ばみを除去した後は、表面をUVから保護してやらなければ、また劣化が進んでしまう。今回は丁度、シュアラスター・リバイブも購入したので、黄ばみを除去した後のレンズ磨き用のコンパウンド兼表面保護剤として、利用してみることにした。

 結果としてこの合わせ技が、かなり効率良くヘッドライトレンズをキレイにすることが分かった。

同じ車種だが別のクルマで、ケミカル2種類の合わせ技を試してみることにした。これは洗車後の状態で、やはり黄ばみや曇りが気になる
同じ車種だが別のクルマで、ケミカル2種類の合わせ技を試してみることにした。これは洗車後の状態で、やはり黄ばみや曇りが気になる
ヘッドライトクリーナー一撃!!をスプレーして黄ばみを溶かして落とす
ヘッドライトクリーナー一撃!!をスプレーして黄ばみを溶かして落とす
かなり黄ばみは取れたが、曇りが気になる状態だ
かなり黄ばみは取れたが、曇りが気になる状態だ
シュアラスター・ゼロリバイブで磨いた。黄ばみもさらに若干取れて(クロスが汚れたので分かる)、曇りもかなり解消された
シュアラスター・ゼロリバイブで磨いた。黄ばみもさらに若干取れて(クロスが汚れたので分かる)、曇りもかなり解消された
ゼロリバイブを拭き上げた状態。かなりヘッドライトレンズは透明感を取り戻した印象だ
ゼロリバイブを拭き上げた状態。かなりヘッドライトレンズは透明感を取り戻した印象だ

次ページは : ■黒樹脂の表面劣化も原因はほとんど同じ

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