■空の階層化推進が急がれる
その混雑した空でエアモビリティの安全を確保するためには、高度300m以上1500m以下など高度を区切り、そこに空路を新設するのが最も手っ取り早く、また現実解としてそれしかないだろうと思われる。
A地点からB地点にどういうルートで飛ぶかという申請は、航空管制システム側のAI化が進めば簡素化されるが、着陸場所はどんなに技術が進んでも広場やビルの屋上などに設置されるヘリポートのようなところに制限されるだろう。
機体と乗員、貨物を合わせた総重量が重くなればダウンウォッシュもそれだけ強烈になり、どこへでも着陸できるというシロモノではなくなる。こういった物理的な限界は技術で解決されるものではないため、実際には近距離のヘリコプター航路の代替といった位置づけになるだろう。
とはいえ、空飛ぶクルマにビジネスチャンスありと踏んでいる企業は世界に多数存在し、日本でもトヨタやホンダなど既存の自動車メーカーも開発に取り組んでいる。今後、思わぬアイデアや技術が飛び出し、普遍化する時代が早く来るのを期待したいところだ。
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コメント
コメントの使い方パーソナル型も空飛ぶ車も仮に実用化されても航空免許持った限定された人間がヘリポートで使うのが関の山だろう。街には電線だらけだから迂闊には飛べないし。