オイル上抜きは手抜き!? 下抜きオイル交換のデメリットとは

■『上抜き』は手抜きなのか!?

チューブを差し込んでポンプを操作。上抜きはボルトを緩めたりパネルを外したりという作業がないのでトラブルや手間が避けられる
チューブを差し込んでポンプを操作。上抜きはボルトを緩めたりパネルを外したりという作業がないのでトラブルや手間が避けられる

 『上抜き』のメリットは、なにも緩めないのでトラブルの可能性が低い。ドレンボルトをナメる心配もないし、アンダーパネルを外す手間もない。

 だが、オイルが抜けきらない心配がある。そこで今回ZC33Sスイフトスポーツで検証。上抜き作業後にドレンボルトを緩めてみた。

 その結果はなんとオイルは一滴も出てこなかった。

 このエンジンの場合、ドレンボルトはオイルパンの最下部よりも少しだけ上に付いている。ドレンボルトの助手席側の方が若干低いので、抜けたと思っても助手席側だけをジャッキアップして車体を傾けるとまだ抜ける。これがいつまでもちょっとずつ抜けるのである。

 しかし、上抜きした今回は一滴も出ない。この最下部にオイルを抜くホースが刺さるようで、下抜きよりもむしろたくさん抜けてしまったのだ。

■すべての車種には当てはまらないが、上抜きはアリ!!

 上抜きマシンは手動のもので3000円から購入可能。今回使用した7000円ほどの器具は軽い力で20回ほどレバーを上下すれば負圧で3リッターのオイルが抜けた。

 他車種で試した結果をいうと、なぜか抜けない車種もある。レベルゲージが刺さっているのだから抜けないはずはないのだが、オイルパンの奥までホースが降りないようでどうにも吸い上げられなかった。ちなみに車種はスズキ Keiだった。

 ちなみに大手量販店ではオイル漏れなどのトラブルを防ぐためか、基本的に下抜きを禁止している系列もある。確かにきちんと抜けるクルマなら下から抜くメリットはもはやない。上抜きオイル交換は決して手抜きの作業ではないのだ。

【画像ギャラリー】抜けきらない? トラブル知らず? 実際に上からオイルを抜いてみました!!(5枚)画像ギャラリー

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