レクサスNXとハリアー&RAV4、同じプラットフォームを採用したモデルでも何がどう違っているの?


■2.5Lハイブリッドで比べてみると?

 そこでレクサスNXとハリアーを比べてみたい。両車のパワーユニットで共通するのは、販売比率が最も高い直列4気筒2.5Lのハイブリッドだ。レクサスNX350h 2WDの価格は520万円になる。これに相当するハリアーは、ハイブリッドZ 2WDで452万円だ。

 装備については、両車で設定の優劣が異なる。自車のハイビーム状態を維持しながら、対向車などの眩惑を抑えるアダプティブハイビームは、ハリアーハイブリッドZには標準装着される。ところがレクサスNX350hでは、三眼フルLEDヘッドランプと合わせて18万400円のオプション設定になってしまう。

 助手席の電動調節機能は、レクサスNX350hには標準装着されるが、ハリアーハイブリッドZでは、本革シートのレザーパッケージを選ばないと装着されない。アルミホイールのサイズは、ハリアーハイブリッドZは19インチだが、レクサスNX350hは18インチになる。

 以上の点を考慮すると、機能や装備と価格のバランスは同程度だ。それでも価格は前述のとおり、レクサスNX350hが68万円高い。

■NXはハリアーより価格分「上質」なのか

 注意したいのは、レクサスでは、車種を問わず購入後のサービスが充実していることだ。登録されてから3年間は、オイルやオイルフィルターなどを定期的に交換するメンテナンスプログラム、ヘルプネットなどを含んだGリンクが無料で付帯される。これらのサービス料金を合計すると、約15万円になる。

 つまり、68万円の価格差が53万円に縮まり、この金額がレクサスNX350hとハリアーハイブリッドZの実質的な差額と考えていい。レクサスNX350hでは、ハリアーハイブリッドZに比べると内外装の質感や乗り心地を向上させるが、その対価が53万円になるわけだ。

 この金額の受け取り方はユーザーの視点によって異なるが、従来のレクサスとトヨタブランド車の比較では、前述の対価が30万~40万円とされていた。そこを考えると、53万円高いレクサスNX350hは割高な部類に入る。

 また、インパネ周辺の装飾などは、レクサスNX350hが上質だが、中央部分に装着されたカーナビ情報などを表示するディスプレイのサイズは、ハリアーハイブリッドZは12.3インチだがレクサスNX350hは9.8インチに留まる。

 これは装備の違いだが、インパネの見栄えにも影響を与えている。同等のグレード同士を比べて、必ずしもレクサスNX350hが上質とはかぎらない。

■53万円の捉え方

 以上の比較から判断すると、客観的に買い得なのはハリアーハイブリッドZだ。しかし、レクサスというブランドに強い魅力を感じている場合は、53万円の実質差額がありながら、むしろNX350hが割安に感じることもあるだろう。予算に余裕があるユーザーは、販売店の試乗車を使い、レクサスNX350hとハリアーハイブリッドZを比較試乗して選ぶ方法もある。

 なお2021年10月中旬時点で販売店に納期を尋ねると、レクサスNX350hは「現時点で全国では約2万台の受注を抱えている。正確な納期はわからないが、少なくとも半年、長ければ1年近くを要する」という。

 ハリアーは「2021年10月中旬に契約をいただいた場合、ノーマルエンジンが納車されるのは2022年の5月、ハイブリッドZは7月です。つまり、納期は7カ月から9カ月になります」とのこと。

 コロナ禍の影響で、半導体やワイヤーハーネスなどの供給が滞っており、両車とも受注に生産が追い付いていない。この2車種にかぎらず、新車を購入する時は、商談を早めに開始したい。


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