■パンクではないのに空気が徐々に漏れる「自然漏れ」
先ほどコンタクトレンズで酸素透過と書きましたが、空気の組成は約8割が窒素、約2割が酸素なんですね(厳密にいえば二酸化炭素を含めさまざまな成分が数パーセントあります)。この空気中の酸素がゴムを透過しますので、酸素の入っていない気体、つまり窒素ガスを充填すれば自然漏れによる内圧低下を少しは遅らせることはできます。
また最近では、タイヤ内部(ホイール本体側)に空気圧センサーを取り付け、デバイスによってドライバーさんやそれを管理してる会社がモニタリングできるシステムも構築しつつありますね。タイヤのセンサーが読み取ったデータをドライバーさんが運転席でモニタリングできるものが主流ですが、それを管理する会社、ユーザーさんがモニタリングでき、内圧低下など異常があればアラートメールがユーザーさんとタイヤ販売会社に来て情報を共有化するシステムもあります。
タイヤセンサー取り付けの背景は、車両の低床化でのタイヤの偏平化で、見た目では低内圧はわかりにくく、低内圧のまま走行、ダブルタイヤのシングル化でやはり低内圧のまま走行してのタイヤ破損の防止、自然漏れによる低内圧走行でのタイヤへの負荷、燃費、タイヤライフ、わずかずつ漏れるスローパンクチャーの早期発見にあるのではないかと考えます。とはいえセンサー付は装備されてる車両は少なく、そこはやはりエアゲージにて月に一回程度、タイヤが冷えている時に定期的に点検するのが、今のところ一番有効な手段ではないでしょうか。
空気入りタイヤにとって空気圧はまさに空気のような存在になっておりますが、人間関係同様にそこそこにケアが必要なんでございます。
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