セダンは死なず!! まだまだ魅力的な国産セダン4選


■トヨタ カローラセダン(価格帯:193万6000円~294万8000円)

トヨタ カローラセダン。現行型は3ナンバーサイズだがセダンの中ではコンパクトな部類に入る

 価格の求めやすいセダンとして、今も昔もカローラを挙げられる。現行カローラセダンは3ナンバー車だが(5ナンバーサイズのカローラアクシオは継続生産型)、全長は4495mm、全幅も1745mmに収まる。

 最小回転半径は、15インチタイヤ装着車は5m、16/17インチでも5.3mだ。従ってカローラは、今でもセダンの中ではコンパクトな部類に入る。

 内外装は価格の割に上質で、エンジンは実用回転域の駆動力を高めた1.8Lのノーマルタイプとハイブリッドが売れ筋だ。走行距離や使い方に応じて選び分けたい。

 クルマ好きにとっては、スポーティなW×Bに、1.2Lターボエンジンと6速MTが用意されることもメリットだ。1.2Lターボは特に高性能ではないが、実用回転域の駆動力が高く扱いやすい。そこに6速MTを組み合わせたから、パワーを出し切る楽しさを味わえる。ここにも低重心で剛性を高めたセダンの良さが息付く。

■トヨタ クラウン(価格帯:489万9000円~739万3000円)

トヨタ クラウン。5m近い全長でありながら取り回しも悪くなく、後席も広々と余裕がある

 初代クラウンは日本で最初の量販高級乗用車として、1955年に発売された。当時は「日本では自動車産業は育たない」という見方もあったが、クラウンは好調に販売されてほかの自動車メーカーにも刺激を与えた。その後の自動車産業に、繁栄をもたらしている。

 つまりクラウンはトヨタの主力車種であり、日本車の中心的な存在でもある。いつの時代もクラウンは好調に売られてきたが、最近は前述の通りセダンのカテゴリーが全般的に売れ行きを下げている。そこで現行クラウンは、スポーティ指向を強めて個性化を図った。

 この大幅な路線変更が販売面でマイナスに結び付いた面もあるが、車両自体は魅力的だ。現行型は全長が4910mmと長いこともあり、後席にも広々とした余裕がある。4名で快適に乗車できる。

 その一方で全幅は1800mmに抑えられ、2WDの最小回転半径は5.3mだから、前述のカローラセダンと同じ数値だ。全長が5m近い割に取りまわし性が優れている。

 グレード構成はスポーティなRSが中心で、これも販売不振の原因だが、走行安定性が優れているから高速道路での危険回避も的確に安心して行える。街中では乗り心地が少し硬く感じるが、高速道路を中心とした使い方なら、セダンのメリットとされる安心と快適を満喫できる。

 直列4気筒2.5LハイブリッドのWLTCモード燃費は20km/Lとされ、走行距離が伸びるユーザーにとっては、燃料代の節約も魅力だ。特に最近はガソリン価格が高騰しているから、レギュラーガソリンで低燃費の2.5Lハイブリッドは注目される。

■ホンダ インサイト(価格帯:335万5000円~372万9000円)

ホンダ インサイト。低迷中のセダンというジャンルの中でも振るわない部類に入るが、乗れば良さが分かるというもったいないクルマだ

 「売れ行きはサッパリなのに、乗ってみると良いクルマ」の典型がインサイトだ。2021年1~10月の登録台数は、1か月平均で200台少々と少ないが、商品力は高く価格は割安だ。

 直列4気筒1.5Lエンジンをベースにしたハイブリッドシステムのe:HEVは、モーター駆動が中心で加速は滑らかだ。WLTCモード燃費は24.4~28.4km/Lで、試乗した時も同等の燃費数値を達成できた。

 乗り心地も快適で、内装はていねいに造り込んだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2700mmと長く、後席の足元空間にも余裕がある。雰囲気が地味で宣伝もされないから、販売面では完全に埋もれているが、4名乗車の機会が多く走行距離の伸びるユーザーには推奨できる。

 価格も前述の通り割安だ。LXが335万5000円だから高く思えるが、ハイブリッドシステムを搭載して、各種の安全装備からカーナビまで標準装着した。共通のプラットフォームを使うシビックは、2.4Lエンジンと同等の性能を発揮する1.5Lターボを搭載して、ベーシックなLXの価格が319万円だ。

 つまりインサイトとシビックをLX同士で比べると、価格差は約16万円に収まる。この違いであれば、ハイブリッドのインサイトが明らかに買い得だ。

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