地味だけど称えたい! 今年の10ベストカー「じゃない」実力派新車 5選の評価

■マツダ MX-30 EV

マツダ MX-30 EV。意欲的なデザインと電気自動車という先進性は評価が高いが、観音開きドアという凝った作りが幅広いユーザー向けとはいえなかったか
マツダ MX-30 EV。意欲的なデザインと電気自動車という先進性は評価が高いが、観音開きドアという凝った作りが幅広いユーザー向けとはいえなかったか

 MX-30は、直列4気筒2Lのマイルドハイブリッドを搭載して2020年10月に発売された。この時の販売計画は月1000台であった。2021年に入って電気自動車のEVモデルも加えたが、2021年の月平均登録台数は半分以下の約430台だ。

 もともとMX-30は「今までの(スポーツ指向だった)魂動デザインでは満足できないお客様に選んでいただきたい」という思いで開発された。そのために従来のマツダ車と違って、外観は水平基調で側方や後方の視界も良く、内装にもコルクを使うなどリラックスできる雰囲気に仕上げた。

 特にEVモデルの静かな走りは、MX-30の世界観と雰囲気に合っていて「もっと長く乗っていたい」と感じさせる。

 しかし、SUVのボディに乗降性の悪い観音開きのドアを採用するなど、凝った造りにしたから、肝心のリラックス感覚や心地よさがユーザーに伝わりにくい。

 「今までの魂動デザインでは満足できないお客様に選んでいただきたい」なら、かつてのベリーサのように、少し背の高いコンパクトカーとするなど従来とは明らかに異なる親しみやすいクルマ造りをするべきだ。せっかくの高い志が市場で評価されないのはもったいない。

【画像ギャラリー】本文未収録写真多数!! 「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2021-2022」の10ベストカーから漏れた新型車(15枚)画像ギャラリー

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