スリークでスマートでオシャレさんな自動車の顔を見ながら育った者にとって、オラオラグリルは破壊の神。
アルファードの巨大銀歯グリルや、レクサスのスピンドルグリル、BMWの巨大キドニーグリル、アウディのシングルフレームグリルを見て、「なんでこんな怖い顔なんだぁ!」と嫌悪感を抱くのも、ある意味当然である。
がしかし、ふと見渡せば、我々の周囲には、さまざまなオラオラフェイスが存在している。その代表が祭り! 「唐津くんち」の
兜曳山「酒呑童子と源頼光の兜」を見よ! まさにオラオラ! オラオラは人々を熱狂させる! オラオラは迫力満点! カッコいいじゃないかぁっ!
その視点でオラオラグリルを見直せば、違和感はスッと消え、「もっともっと!」という期待が高まってくる。オラオラグリルはこれからまだまだ発展する! もっともっとオラオラと深化する! そこで今回はこれまでの変遷を辿ってみるぜ、オラオラァ!
※本稿は2021年11月のものです
文/清水草一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年12月26日号
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