■日産 タウンスター(2021年~)
タウンスターは、2021年9月27日に発表となった、欧州専売の小型商用車ベースの乗用ワゴンだ。
NV250、e-NV200の後継モデルであるタウンスターは、CMF-Cプラットフォームをベースとしており、ルノーカングー(3代目)の日産版、という位置づけとなる。
EVとガソリンの2種類のパワートレインを持ち、商用バンと乗用ワゴンが用意されている。
EV仕様は、44kWhのバッテリー容量で、フル充電での航続距離は285km(WLTP複合サイクルを前提とした社内測定値)、モーターの最大トルクは245Nm。
一方のガソリン仕様は1.3Lターボエンジンを搭載、最高出力130ps、最大トルク240Nmを発生する。
タウンスターは、スタイリッシュなデザインと、抜群の使い勝手で、日本市場でもトランスポーターとして、人気が出る可能性は大きい。
日本には現在、NV200バネットバンがあるが、2009年の登場と、既に12年目へ突入している。タウンスターには、「次期型バネットバン」として、活躍してくれることを期待したい。
■日産 マグナイト(初代 2021年~)
インド市場向けのコンパクトSUVである「マグナイト」。
全長4000mm以下と非常にコンパクトなマグナイトは、キックスよりも全長は短く、ロッキー/ライズに近いサイズ感だ。
角型LEDヘッドライトや、ダットサンブランドの名残である6角形大型グリル、ヘッドライトから下に伸びる縦型のLEDデイライト、さらには、アルミ加飾を多用したスタイリッシュな内装や大型ナビゲーションモニターなど、実にスタイリッシュ。
ちなみに、2019年にデビューしているルノーのインド市場向けコンパクトSUV「Triber」と兄弟車でもある。
1.0L直3ターボは、最高出力100ps、最大トルク160Nmを発揮。エクストロニックCVTもしくは5速MT仕様となる。
インド市場向けなので右ハンドル仕様と、その気になれば、日本に持ってくることができるモデルだ。インド価格は54.9~98.9万ラーク(約82~146万円に相当)、日本の水準で考えれば破格の値段で販売されている。
このマグナイトにe-POWERを搭載したうえで日本でも販売すれば、日産の国内販売に大いに貢献してくれる、と思うのだが…。
■まとめ
展示イベントでの反響は、もちろん日産としても注視していたことだろう。
現時点では、日本導入のシナリオがなかったとしても、ニュースやSNSに取り上げられた様子をみて、将来戦略を変更する可能性はなくはない。日産ファンからの導入を望む声は、自動車メーカーに強いメッセージを与えることができる。
今回展示されている3車種(シルフィ、キャシュカイ、エクストレイル)は、どれもe-POWER化が切望されていた(されている)モデルだ。
エクストレイルe-POWERについては、日本導入は間違いないが、e-POWERシルフィも同時に日本投入、ということも、可能性としては十分あり得る。そしてぜひ、キャッシュカイも「デュアリス」として日本復活を果たしてほしい。
「ノート」の派生車攻勢で、日産のラインナップが多少活気づいた2021年。2022年も、我々ファンを驚かせてくれることを期待している。
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