絶対やっておきたいクルマの冬対策 うっかり失敗を防ぐ工夫やグッズを一挙公開!

■バッテリー上がりを予防する方法と上がった時の対策

愛車のバッテリーのチェックをちゃんとしてますか?(Songkhla Studio@Adobe Stock)
愛車のバッテリーのチェックをちゃんとしてますか?(Songkhla Studio@Adobe Stock)

 エンジンを始動させるには欠かせないバッテリーも、冬季には電圧降下が起こりやすい。出先でエンジンが始動不能になった時に備えて、ジャンプスターターを車載しておくと安心だ。

 万が一、大雪の中でバッテリー上がりが起これば、たとえロードサービスを呼んだとしても1~2時間は待たされることになる。その間、温かい屋内で過ごせれば問題ないが、車内で待っているとなれば寒さで凍えてしまう。

 もし低体温症になってしまうと危険なだけでなく、エンジンが始動できても運転不能に陥ってしまう。

 ドライブなど遠出する際には、ポータブルバッテリーやUSB給電のひざ掛けなどクルマ以外の電源と暖房器具を積み込んでいくと万全だ。

 あまり大きなバッテリーでは充電して管理するのも大変だし、車内でスペースも取るので、50000mAから70000mA程度の容量がオススメだ。

 それと万が一、衝突事故などに巻き込まれた時の安全性のために大型のポータブルバッテリーは車内ではなく荷室に積んでおこう。

 クルマのバッテリーに関しては、単にジャンプスターターを携行するだけでなく、日頃のメンテナンスでバッテリーのコンディションを整えておくことが大事だ。

 最近は内部抵抗が増えてしまうサルフェーションを解消させるパルス充電機能を搭載したバッテリー充電器がリーズナブルな価格で販売されている。

 これで定期的に充電することで、バッテリーの寿命を倍増できれば、バッテリー充電器とジャンプスターターの費用くらい、すぐに元が取れるハズだ。

■ボディ回りのメンテナンスと用意したいグッズ

たった数時間クルマを停めておいたら、窓ガラスが凍結。こうなるとなかなか溶けないから厄介だ。この時の気温はマイナス2℃。フロントウインドウはデフロスターのスイッチを入れ、しばらくすると溶けていくが、サイドウインドウはなかなか溶けなかった
たった数時間クルマを停めておいたら、窓ガラスが凍結。こうなるとなかなか溶けないから厄介だ。この時の気温はマイナス2℃。フロントウインドウはデフロスターのスイッチを入れ、しばらくすると溶けていくが、サイドウインドウはなかなか溶けなかった

 寒冷地にクルマで出掛けるなら、その前にクルマにメンテナンスを施しておくことで、トラブルを防いで部品の寿命を伸ばすことも可能だ。前述の液体やバッテリーのメンテナンスに加えて、車体でも対策を施すことで快適に過ごすことができる。

 ボディを洗車してワックスやコーティングを掛けておくと、ボディに雪が積もりにくい。駐車した状態ではそう変わらないように思えるが、積もった雪を掻き落とす際にも、ボディがツルツルのほうが落としやすいし、キズ防止にもつながる。

 ウェザーストリップ表面に油分がなく、ホコリや砂などで汚れている状態で雪などが降って水分が付くとボディとドアの間で凍り付いてしまい、ドアがボディに貼りついて開かなくなってしまうことがある。

 無理に開こうとすることでウェザーストリップが破れてしまうこともあるので、洗車時にウェザーストリップの汚れも拭き取り、シリコン系の保護剤を塗っておくといい。

 そして降雪時のためにスノースクレーパー(アイススクレーパーとも呼ばれる)を積んでおくと、雪かき作業が楽だ。T字型のワイパーとブラシが組み合わされているものが使いやすい。

 ボディをキズ付けてしまう恐れもあるので、雪を掻き落とすにはブラシをメインで使って、ガラス部分にワイパーを使い、凍って塊になっている部分は柄尻のスクレーパーで削り落とすような使い方ができるのだ。

次ページは : ■冬道でのグリップ性能を確保するアイテム

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