■冬道でのグリップ性能を確保するアイテム
暖冬だから、雪は少ないと思うのは早計で、暖冬のほうが日本海側は大雪になる可能性が高い。首都圏ではあまり雪が降らないからといって呑気にに構えてはいけない。
実際、2018年2月の都心に大雪が降った時には、坂道で警察官がサマータイヤを履いているクルマを押している光景や、大雪の翌日早朝に、もう大丈夫だと思ったのか、路面凍結した道路で立ち往生しているクルマを目にした。
サマータイヤのままならクルマの利用を控えたい。こうしたうっかり失敗をしないために早め早めのスタッドレスタイヤの交換を行いたい。
都心にある大手タイヤ販売店ではスタッドレスタイヤに交換するクルマが列を成しているのをみかけた。近くのタイヤ販売店に聞いてみると、「例年は年明けから2月にかけてがスタッドレスタイヤ交換の繁忙期ですが、今年は都心でも雪がちらついたところもありましたし、大雪のニュースが大々的に流れているので、今年は早めに替える人が多いですね」。
そうでなければオールシーズンタイヤを1年中使うという手もある。スタッドレスほどの氷上性能はないが、夏タイヤより確実にグリップするし、ほとんどの路面でスタックすることがないのは安心感につながる。
それにスタッドレスでも完全に走破性を確保できている訳ではないから、さらにタイヤチェーンなどの滑り止めアイテムを用意しておくことも大事だ。
タイヤチェーンも以前はゴム製のラダー型やネット型が主流だったが、最近は樹脂製で装着も簡単、低価格な商品が登場している。
それでも急な降雪時に外出先で装着することも考えて手袋(軍手でもいいが、長いほうが服が汚れにくい)や作業中に膝をついたり座り込めるようにレジャーシートや古毛布なども積んでおくといいだろう。
スノーソックス、オートソックといった布製タイヤチェーンは装着も簡単で、ある程度の氷雪性能を確保しているため、夏タイヤのまま過ごす首都圏ユーザーは非常用として確保しておくのもアリだ。
スプレー式タイヤチェーンという商品もあるが、あれはスプレーボンドのようなもので、粘着性によりグリップを高めてくれる。夏タイヤでの緊急脱出用としてクルマに積んでおくのはいいが、ゆっくりと近距離の移動しか使えないものだと思っておこう。
寒冷地ではフロントウィンドウカバーを掛けておくと、翌日の出発までの作業が楽で早くなる。雪が積もらなくても、ウィンドウが凍結していると視界を確保するまでに時間が掛かるからだ。
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