スタッドレスタイヤの交換時期到来! オールシーズンタイヤでもイケるのか?


 スタッドレスタイヤに交換する季節が到来。そこで気になるのは、長持ちして1年中使えるといわれるオールシーズンタイヤは、雪道では不安に感じないのでしょうか?

 また代表的なサイズでスタッドレスタイヤと、オールシーズンタイヤの価格の違いはどのくらいあるのでしょうか? オールシーズンタイヤの強みと弱点について解説していこう。

文/高根英幸
写真/ブリヂストン、グッドイヤー、ダンロップ、Adobe Stock(トップ写真=tkvszk@Adobe Stock)、ベストカー編集部、ベストカーweb編集部

【画像ギャラリー】オールシーズン? スタッドレス? またこの季節がやってきた!! 冬のタイヤはどれを使う!?(12枚)画像ギャラリー

■オールシーズンタイヤのメリットとは

オールシーズンタイヤは、冬用に近い、低温でも硬化しにくいゴムコンパウンドと雪のトラクション性能に優れたトレッドデザインによって、低温性能と雪性能を担保している

 日本は暖冬でも大雪になる(むしろ日本海側は暖冬の方が大雪になりやすい)ことが珍しくない。数日前までは降雪の気配さえ感じさせなかったのに、夕方から急に雪が降り出して、翌日の朝には一面真っ白な銀世界…ということもあり得る。

 そんな急な大雪でも慌てることなく、悠々とクルマを走らせることができるのはオールシーズンタイヤを履く大きなメリットだろう。事実、7年ほど前の首都圏を襲った大雪の時に、筆者はオールシーズンタイヤを履いていたため、息子たちを学校までクルマで送っていけた、という経験がある。

2018年1月22日、都心部で4年ぶりに20cmを超える大雪が降った。写真はスタッドレスタイヤを履かずに走ってスリップするクルマを警官が押している

 数年前に突如襲った大雪の時には、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを買い求めるドライバーが首都圏のタイヤ販売店やカー用品店に殺到し、品切れ状態となって困った経験と比べれば雲泥の差だった。

 寒冷地に居住するドライバーやウインタースポーツを楽しむユーザー以外は、スタッドレスタイヤを予め用意して、冬季は履き替えるという習慣がない。

 高速道路での安定性やブレーキ性能、ウエット性能などは、真冬でも関東以西ならスタッドレスタイヤより夏タイヤの方が優れているから、出来る限り夏タイヤを履いていたいと思うのも当然だ。

 逆に言えば、この時期にスタッドレスを履くことに抵抗を感じる、忙しいのでギリギリまで履き替えは遅らせたいというなら、オールシーズンタイヤを履いておけば、そんな心配はなくなる。あるいは夏タイヤの置き場所に困る、というドライバーにとってオールシーズンタイヤは、便利なアイテムだろう。

■氷雪性能を考えれば当然スタッドレスタイヤがベスト

そろそろ夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換する季節。劣化していないかチェックしよう

 絶対的な安心感を得たいなら、国産スタッドレスに冬季は履き替えるべきだ。それも雪が降りそうになってから、ではなく冬季に入ったと思った時にだ。

 前述の通り、雪が降りそうになってからでは、皆がタイヤ販売店に殺到するので思うように考えてみてほしい、スタッドレスタイヤはメーカーや銘柄によって特性は異なるものの、氷雪路での走行性能を最重視して開発、生産されているタイヤなのである。

 それと同等の氷雪性能を確保できるなら、そもそもスタッドレスタイヤの存在意義はなくなる。

 それでもスタッドレスタイヤだって氷雪路での走破性には限りがあるし、万能ではない。氷雪性能を獲得するために犠牲にしている部分もある。例えばウエット性能、高速性能、耐久性だ。

 これらは夏タイヤのほうが優れているから冬道に限って使うのがスタッドレスタイヤなのであり、スタッドレスタイヤを履いている状態の時には、高速道路での巡航速度を抑えたり、静粛性に関しては我慢を強いられることになる。

オールシーズンタイヤに刻印されているM+S(MUD+SNOW:マッド&スノー)は、泥や雪道も走行できることを表している。積雪の少ない地域で全天候型タイヤとして活用されている

 その点、オールシーズンタイヤは夏タイヤに比べれば静粛性やウエット性能は落ちるものの、普通に橋って快適性を確保しているレベルにはある(もちろん各銘柄の違いやクルマとの相性もある)。

 オールシーズンタイヤならではのメリットとしては、1年を通じて使えることと、氷雪路に遭遇してもとりあえずスタックして立ち往生しないことだ。

 スタッドレスタイヤと比べれば氷雪路でのグリップ性能は落ちるものの、その分スピードを落として用心すればいい。氷雪路ではゆっくり走ることができるドライバーなら、オールシーズンタイヤでも十分な走破性を確保している。

 降雪時は一般道だけ走れれば十分という割り切りも必要だろう。もちろんオールシーズンタイヤの中にはスノータイヤとしての認証を受けた「スノーフレークマーク」が入っていて冬用タイヤ規制でも走ることはできる。しかしスタッドレスと比べれば、やはりグリップ力は落ちるので、用心して利用することだ。

 高速道路でも雪が深くなるとチェーン規制が敷かれることがある。こうなるとスタッドレスでもチェーンを併用しなければ通行できなくなる。オールシーズンタイヤもそれは同じなので、雪が深かったり、ガチガチの凍った氷雪路を走る場合は、チェーンとの併用を考えるのもいい。

 そして1年を通じて使えるオールシーズンタイヤを履き潰すまで使う場合でも、新品に履き替えるのは冬前にすることが大事だ。溝が浅くなってゴムも硬化しているオールシーズンタイヤは、氷雪性能はかなり低下している。

 そうなったら夏タイヤと同じと思うようにするべきで、冬タイヤとしての性能を確保するなら冬前に新品に交換しよう。

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