名門首位奪還の原動力! 新型カローラクロス 絶好調の秘訣と気になる短所

最もお買い得なグレードはハイブリット? それとも?

 次はカローラクロスのグレードを選びを考える。まずはノーマルエンジンとハイブリッドを選択する。カローラクロスの場合、ハイブリッドの価格はノーマルエンジンに比べて35万円高いが、同じパワーユニットの組み合わせになるカローラツーリングの価格差は、43万4500円に達する。ノーマルエンジンとハイブリッドの価格差は、一般的には37~60万円だが、カローラクロスは35万円だからハイブリッドが割安だ。そこで4WDも設定した。

 そしてハイブリッドは購入時の税額も約10万円安いので、実質価格差は約25万円に縮まる。レギュラーガソリン価格を160円とすれば、5万km前後を走ると、25万円の実質価格差を燃料代の節約で取り戻せる。カローラクロスでは、ノーマルエンジンのWLTCモード燃費は14.4km/L、ハイブリッドは26.2km/Lと1.8倍の開きがあるので、価格差を取り戻せる距離が短くなった(10万km以上を要する車種も多い)。

 そうなると最も買い得なグレードは、実用装備を充実させ、乗り心地の快適な17インチタイヤを装着するハイブリッドSだ。価格は275万円(2WD)になる。雪道や悪路を走る機会が多いユーザーは、4WDのS・E-Fourも検討する。価格は295万9000円に高まるが、悪路走破力と併せて前述のとおり乗り心地も快適になる。予算を抑えたい時は、240万円で設定されるノーマルエンジンのSを選ぶ。

 このようにカローラクロスは、実用性を高めて価格は割安だから人気車になった。販売店に納期を尋ねると、2021年12月下旬時点での注文で、納車されるのはノーマルエンジン車が2022年5月、ハイブリッドは8月になるという。グレードによってはライバル車のヴェゼルよりも少し短く、そこがカローラクロスのメリットにもなっているが、5~8か月では依然として長いことに変わりはない。商談は早めに開始したい。

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