自動車評論家たちが選ぶ!! 私がオススメするアンダー400万円のスポーツモデル【後編】

■清水草一氏のオススメ13台

・ヤリス
・GR86
・ノートオーラNISMO
・シビック
・N-ONE
・ロードスター
・ロードスターRF
・BRZ
・スイフトスポーツ
・ジムニー
・A3セダン
・トゥインゴ
・アバルト595

●ヤリス

トヨタ ヤリス。ワンメイク専用グレードの設定もある、隠れたスポーツカー。価格帯/139万5000〜252万2000円
トヨタ ヤリス。ワンメイク専用グレードの設定もある、隠れたスポーツカー。価格帯/139万5000〜252万2000円

 ヤリスで凄いのは、まずハイブリッドだ。フルハイブリッドとしては最軽量でハンドリングはとっても軽快。軽さと新開発の3気筒1.5Lハイブリッドのおかげで、加速の瞬発力もスゴイ。踏んだ瞬間にググッと来るんだよ!

 クネクネ道なら大排気量スポーツカーにも充分対抗できるくらいスポーティ。それでいて燃費はリッター30km楽勝なんだから、文武両道の鬼だね。

 燃費にある程度目をつぶれば、1.5ガソリンの6MTはカーマニア泣かせ。このクルマに乗ると涙が止まらないよ。1000kgの軽いボディを6MTで操る快感だけでも今や特別だし、ベースのシャシーはTNGAでガッチリしっかり。ミッションのフィーリングも実にスポーティ。

 GRヤリスも凄いけど、サスティナブルにスポーツドライビングを楽しみたいなら、この2つのフツーのヤリスがオススメだと確信するぜ!

●ジムニー

 今さらジムニーを誉めても誉めても誉め尽くせないよね……。本当に歴史的な名車だ。ただ個人的には、やっぱり6MTがいいと思うなぁ。

 普段使いなら4ATのヨロコビも深いかもしれないが、これだけの名車なんで、本来のパフォーマンスを引き出したいじゃない! 自らのテクで! それに120%応えてくれるクルマだよジムニーは!

 個人的にはオフロード趣味はないからそっち方面は深くはわかんないけど、一般道だってその凄さはビンビン伝わってくる。

●A3セダン

アウディ。ドイツからのスポーティな刺客。上質な作りとアウトバーン仕込みの走りは安定感抜群。価格帯/338万〜370万円(※)
アウディ。ドイツからのスポーティな刺客。上質な作りとアウトバーン仕込みの走りは安定感抜群。価格帯/338万〜370万円(※)

 このクルマの真のよさは、オッサンにしかわからない。全長4500mm前後のセダン。まずこのサイズ感だけで超貴重だ。しかもシャシーがすばらしくイイ。メルセデスAやBMW2に比べても図抜けてる。

 リアマルチリンクサスは2Lターボ以上にしか付かないなので、できればそっちを選びたい。超絶しっかりした走りのコンパクトセダンで、カッコもつきまくって超スポーティで乗り心地抜群。オッサンの終着駅だぜ!

●トゥインゴ

 このサイズのRR車なんてこれだけだし、もう二度と出て来ないだろ! 姉妹車のスマートもあったけど、日本では販売終了になってるので。マニアックなヨロコビと、フランス車らしいオシャレなヨロコビを完璧に両立させることができるのがトゥインゴ!

 操縦性、スバラシイよ。小回り性もスバラシイよ。どこでもスイスイ楽しく行けるんだよ! オーナーの俺が言うんだから間違いない。

■鈴木直也氏のオススメ12台

・GRヤリス
・GR86
・RAV4
・ノートオーラNISMO
・マツダ2
・レヴォーグ
・BRZ
・スイフトスポーツ
・ジムニーシエラ
・MINIクーパーS
・208
・アバルト595

●マツダ2

マツダ マツダ2。マツダ渾身の節度感あるシフトとエンジンが自慢。価格帯/145万9150〜267万8500円
マツダ マツダ2。マツダ渾身の節度感あるシフトとエンジンが自慢。価格帯/145万9150〜267万8500円

 デビューが2014年のベテランだが、走りを楽しめるコンパクトカーとして、いまだに第一線級のポテンシャルを持っているのがマツダ2だ。

 コンパクトFFスポーツではスイスポが代表選手だが、こっちはより骨太で重厚なハンドリングが持ち味。15Sの6MTを選べば、ポッキリ200万円でサーキットでも楽しめる。

●ジムニーシエラ

 正直、クルマに利便性を求める都会派ユーザーにはオススメしないけど、都会から遠くへ離れるほどワクワク楽しくなるのがジムニー、ジムニーシエラの魅力だ。

 小さなテントを積み込んでソロキャンプに向かう……。そんなシチュエーションを想像するだけで、ついニコニコしてくる。日常から非日常へのワープ装置として、その面白さはオートバイに近いかもしれないな。

●プジョー208

プジョー208。一見非力だが、どこでも使い切れるちょうどいい性能がウリ。価格帯/269万〜305万9000円
プジョー208。一見非力だが、どこでも使い切れるちょうどいい性能がウリ。価格帯/269万〜305万9000円

 コンパクトFFスポーツとして、国産ではスイスポが人気の定番だが、アレが好きな人なら間違いなく気に入るのがプジョー208の走りだ。

 3気筒1.5Lターボは100ps/20.9kgmというスペックだが、吹き上がりのシャープさや元気なトルク感はまぎれもなくホットハッチ。俊敏さと粘っこい接地性が両立したハンドリングはプジョー伝統の乗り味で、そのスポーティなキャラクターは名車『205』を彷彿させる。

●アバルト595

 現行のフィアット500は2007年デビューだからR35 GT-Rと同い年。正直言って、実用車としては時代遅れと言わざるを得ない。

 ところが、それを古典的なホットハッチに仕立てたアバルト595は、古典的なるがゆえに枯れない魅力がある。

 今どきこんなクルマが残ってるとは! という感動は、同い年のR35 GT-Rと同じ。乗るなら今のうちの絶滅危惧種ですよ。

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