■渡辺陽一郎氏のオススメ13台
・GRヤリス
・GR86
・ノートオーラNISMO
・シビック
・N-ONE
・エクリプスクロスPHEV
・ロードスターRF
・レヴォーグ
・BRZ
・スイフトスポーツ
・MINIクーパーS
・218iグランクーペ
・アバルト595
●シビック
外観は渋くて地味だが、運転すると上質な操舵感と優れた走行安定性に感心する。峠道では車両との一体感が得られて楽しく、高速道路では高い直進性によって常に安心できる。
例えば雨天の高速道路で、急ブレーキを作動させながらステアリング操作で危険を避ける場面でも、シビックなら的確に対処できる。最高出力などの数値を含めて、華やかさが乏しいわりに価格は高いから万人受けしないが、走りには奥の深さが感じられて飽きにくい。
今のホンダのブランドイメージは、N-BOXやフリードの人気に引かれてダウンサイジングしたが、ホンダの本質はシビックの走りにこそ宿る。そこを強調すれば、ホンダに対する見方も多少は変わるはずだ。
●レヴォーグSTIスポーツ
スポーツ性を競えばセダンのWRXに負けるが、レヴォーグにはワゴンの世界観がある。後席の後ろ側に使いやすい荷室が備わり、スポーツ性や走りの楽しさに加えて実用性も備わる。
「スポーツカーではありませんよ、ファミリーカーです」などと言いながら、サーキットを全開で走れるところがカッコイイ。ブレーキを含めて危険回避能力も高く、大切な家族を乗せるクルマとしても安心して使える。
●218iグランクーペ
アクティブツアラーなど前輪駆動を採用したBMWの初期モデルでは、後輪駆動に似せた操舵感が不自然だった。
しかし218iグランクーペは、自然な感覚で運転できる前輪駆動のコンパクトスポーツセダンだ。駆動を感じ取れるステアリング、アクセルペダルを戻した時の挙動変化には、後輪駆動車とは違う操る楽しさがある。
■まとめ
予算は400万円以内、それでいて走っていて楽しいクルマ、特にスポーティな味わいが楽しめるクルマって……実は意外とあったんです!
しかも、根っこからスポーツグレードというわけではない、一見標準グレードだけど乗ってみると楽しい! そう思えるクルマが国産・輸入ともに多くラインナップされていることにお気づきだろう。
もし読者でスポーティな一台を狙っている人がいたら、ぜひ当企画を参考にしてみてほしい。
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