ルーフベンチレーションって何? 消えた&生き残った日本車の世界初の装備5選

■インテリジェントパーキングアシストシステム(トヨタ)

ルーフベンチレーションって何? 消えた&生き残った日本車の世界初の装備5選
2代目プリウスにもインテリジェントパーキングアシストシステムが設定された

 初心者はもちろん、それなりの運転経験があるドライバーでもバックでの車庫入れや縦列駐車が苦手という人は案外多いかもしれない。

 車庫入れをクルマが行ってくれたら・・・という妄想を、トヨタが2003年に実用化・商品化したのが「インテリジェントパーキングアシストシステム」だ。

 当初はこの種の装備にありがちな「ドライバーがクルマに合わせる」配慮が必要であったりと、多少なりとも改善の余地があったことは確かだ(・・・とはいえ、夢のような装備を実用化してしまったのだから賞賛されてしかるべきだと思う)。

ルーフベンチレーションって何? 消えた&生き残った日本車の世界初の装備5選
インテリジェントパーキングアシストシステムは現行モデルのトヨタ車にも設定されており、進化をつづけている

 その後、2005年に画像認識による駐車枠認識機能を、2006年に世界初となる超音波センサーによる駐車空間認識機能を追加。さらに2008年には後退開始位置を案内する「プレサポート機能」が追加された。

 そして2010年には、車庫入れ駐車時にステアリング操作で目標駐車位置を設定できるイージーセット機能を追加されるなど、たえず進化を遂げてきた。

 インテリジェントパーキングアシストシステムは、現在でもアルファードやヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、プリウスなどのトヨタ車に標準装備またはメーカーオプション設定されている。

 また、縦列駐車は「スマートパノラマパーキングアシスト」としてライズの一部グレードにメーカーオプション設定されており、今後も進化を遂げていく装備であることは間違いない。

■アラウンドビューモニター(日産)

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自分のクルマを真上から見ているかのように駐車できるアラウンドビューモニターは、初心者からベテランまで、幅広いユーザーにとってあると便利な装備といえる

 自分のクルマを真上から見ているかのように駐車できる装備。それが日産が2007年に実用化したのが「アラウンドビューモニター」だ。

 現在では軽自動車からフーガなどの高級車まで幅広いモデルに標準装備またはメーカーオプション設定されている。

 並列駐車や縦列駐車時など、状況に応じてディスプレイ付きの自動防眩式ルームミラーのモニターの4つのビュー(トップビュー・フロントビュー・サイドブラインドビュー・バックビュー)を切り替えることで、駐車時にアシストしてくれるシステムだ。

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現在は「インテリジェント アラウンドビューモニター」へと進化。純正ナビの画面に表示されるようになり、視認性がより向上している

 操作方法はいたってシンプルで、ギアをリバースに入れると自動的にモニターが切り替わり自車とその周囲の映像を表示。その映像と目視で周囲の状況を確認しながら駐車すればいい。

 目視だけでは死角になりがちなポイントもアラウンドビューモニターがカバーしてくれるのだ。
  
 現在は「インテリジェント アラウンドビューモニター」へと進化。

 純正ナビの画面に表示されるほか、停止時および発進時にカメラが車両周囲の移動物を検知すると、画面表示と音による警告でドライバーに知らせてくれるなど、さらに進化している。

 また、アラウンドビューモニターの映像を利用することで、駐車時に自動的にハンドル操作を行ってくれる「インテリジェント パーキングアシスト」も実用化されている。

■ホログラフィックマーカー(日産)

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スカイライン(R33型)やセドリック/グロリア(Y33型)など、主に1990年代後半の日産車を中心にディーラーオプション設定されたホログラフィックマーカー

 スカイライン(R33型)やセドリック/グロリア(Y33型)など、主に1990年代後半の日産車を中心にディーラーオプション設定されたユニークな装備が「ホログラフィックマーカー」だ。

 果たしてどんな機能を持つ装備なのか、すぐにはイメージできないかもしれないが、平たくいうと「バンパー先端のガイド棒(いわゆる「へたくそ棒」)」を映像で表示させる装備と思えばいい。
 
 ルームトリムに取り付けたユニット(映写機)が、車両先端部にポールに見立てた映像を表示。

 オレンジマーカーが見えるところがバンパーコーナー部の最外側を示し、グリーンのマーカーがオレンジのマーカーよりも約10cmの位置を示すことで、運転の目安になる・・・という仕組みだ。

ルーフベンチレーションって何? 消えた&生き残った日本車の世界初の装備5選
画像中央(ビニール袋で覆われている器具)がコンバイナーと呼ばれるヘッドアップディスプレイ。右側のグレーのカバーを天井に取り付ける必要があるため、サンルーフ付き車両は装備することができない

 内装(天井)の加工が必要なため、サンルーフ付き車両は装着不可。また、ダッシュボード上に「コンバイナー」と呼ばれるヘッドアップディスプレイを設置する必要があった。

 まさに「かゆいところに手が届く」意欲作だが、当時すでにコーナーセンサーが商品化されており、サンルーフを装着したいユーザーは、ホログラフィックマーカーよりもサンルーフを選んだユーザーが多かったようだ。

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