塩害とは、塩分が金属に付着して、サビてしまう弊害のこと。海沿いのドライブで潮風に当たることで生じるのはもちろん、冬でも融雪剤や凍結防止剤に含まれる塩分が、大切なクルマを傷め、寿命を縮めてしまう。
塩害からクルマを守るには、どんなに寒かろうが、こまめに洗車をするしかない。そこで、寒中の洗車は、ただただ試練でしかない! という人にも、季節に関係なくクルマをきれいに保ちたい! という人にも役立つ、冬の洗車のコツと注意点をお届けする。
文/中村秋子、写真/写真AC
【画像ギャラリー】ポイントを押さえた洗車で、塩害からクルマを守ろう!(19枚)画像ギャラリー融雪剤や凍結防止剤がクルマに大ダメージを与える!
雪の多いエリアでは、道路に積もってしまう雪を解かすための融雪剤や、スリップを防ぐための凍結防止剤が撒かれている。ドライバーの安全を守るためには大変ありがたいことではあるが、これら薬剤の主な成分は、塩化カルシウムや、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム。これらの成分はクルマにとっては非常に有害なものだ。
鉄は水分が付着すると、酸化反応を起こしてサビる性質がある。そのため、特に金属が剥き出しになっているボディの下回りや、ホイールには注意が必要だ。放っておくとどんどんサビて、腐食が進み、気づいたときにはもう手遅れになってしまう。
冬はどのくらいの頻度で洗車をするべきか?
融雪剤や凍結防止剤によって生じる腐食を防ぐには、こまめな洗車を心がけるのが一番。雪道走行後は、サビ対策がなされている寒冷地仕様のクルマでない限り、特にボディ下回りの洗浄は欠かせない。そうでなくても、結露で汚れが付着しやすかったり、乾燥により埃が舞いやすい冬は、最低でも月1~2回の洗車をお薦めする。
洗車時の服装とお薦めアイテム
よし、今日こそ洗車するぞ! と意気揚々と外に出たものの、あまりの寒さにあきらめてしまう……といったことがないように、冬の洗車前にはしっかりとした防寒対策が必須。動いているうちに多少の汗をかくことも想定して、吸湿発熱素材の下着を着用することをお薦めする。
さらに、体を濡らさないよう、いつもより厚着をした上に、防水仕様のジャケットやパンツを着用しよう。かじかむ手元には、内側が裏起毛になっている厚手のゴム手袋がお薦め。すぐに手に入らないという人は、軍手の上に薄手のゴム手袋を被せて使用してもOKだ。
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