■ルーフベンチレーション(ホンダ)
1983年にデビューした初代CR-X、いわゆる「バラードスポーツCR-X」にオプション設定されていたのが「ルーフベンチレーション」だ。
屋根の後方(現代のクルマだとラジオアンテナが設置されているあたり)に角が丸い四角形の通気口がある。室内からレバーを引くことで、この通気口が現れ、飛行機のように天井から新鮮な空気を取り込むことができるという。
さらにこのルーフベンチレーションは、風量の2段階の切り換えと風向の調節が可能であり、ホンダらしさ全開のユニークな装備だ。
その後、メーカーは異なるが、スバル インプレッサの一部のモデルにも装備されていたり、またラリーをはじめとするモータスポーツの世界でも使用されている。
ちなみに、初代CR-Xデビュー時にメーカーオプションで設定されていたのが「電動アウタースライドサンルーフ(こちらも世界初)」だ。
こちらは一般的なサンルーフとは異なり、屋根がそのまま後方にスライドする仕組みで室内高をかせぐことができる(チルトアップ機能も備わっていた)。
最近ではメーカーオプションでサンルーフが設定されている車種も減りつつある。喫煙者であれば、チルトアップさせて煙りを屋外に排出できるという便利さもある。
オープンカーほどではないけれど、サンルーフを開けたときの開放感を知ってしまうとやみつきになってしまった・・・というユーザーもいるだろう。中毒性の高い装備だけに、少しでも多くのモデルにオプション設定してほしいものだ。
■まとめ:日本車の世界初の装備というだけでも誇りたい
いまではすっかりおなじみの装備から、懐かしいもの、存在自体あまり知られてないレアなものまで・・・。すべてを紹介したらいったい何ページになるんだろうというほど「日本車の世界初の装備」がある。
商品化された世界初の装備がこれだけあるのだから、企画段階や実用化されるまえにボツになったアイデアは、それこそ何千、何万というレベルだろう。
いずれもボタンや操作ひとつで簡単に使える装備ばかりだ。そこにいたるまでに、どの世界初の装備にも開発者たちが日夜努力を重ねて実用化・商品化にこぎつけたものであることは間違いない。
そう考えてみると、より自分のクルマへの愛着が増すよいきっかけとなるはずだ。
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