香港の路線バス運賃制度は特殊
旅券の発給を待つ間は香港から出ることができないので、香港の路線バスであちこち回った。香港のバスは均一運賃でもなく乗車距離制運賃でもない。日本にはない制度で運賃が決定される。それは乗車地から終点までの運賃を乗車時に前払いするという制度だ。どこで降りても終点までの運賃を支払う。
よって同じ区間でも終点までの距離が長いバスに乗れば高い運賃を支払うことになるが、路線ごとの運賃額は停留所に掲示してあるので確認すればよい。とはいえバスの運賃はかなり安いので、ICカード乗車券を持ってチャージしておけば地下鉄ほどガンガン減ることはなく、乗りバスを楽しめるはずだ。
発行官庁欄には外務省ではなく在外公館名が!
ちなみに在外公館での旅券更新手数料は、日本国内の円建て手数料額をもとに定められた現地通貨建てで支払うことになっており、香港であれば香港ドルで支払うが、硬貨や高額紙幣での支払いはできない旨の案内がなされていた。(記事執筆時現在は1140香港ドル≒17000円)
また為替の状況により手数料額は随時変更されるので、その都度確認してから渡航した方がよい。また必要書類も外務省のホームページから必要事項を入力して出力されたPDFをプリントして持っていく。
自筆するのは自分のサインだけだ。有効な旅券があるので戸籍抄本等の書類は旧旅券から記載事項の変更がなければ不要な場合が多い。
在外公館での旅券の切り替え発給は、帰国してからゆっくりと都道府県庁等で更新すればよいので通常は必要のない手続きだ。そんな時間があるのであれば、観光に費やした方が良いに決まっている。
しかし、せっかく10年(または5年)に一度の海外発給チャンスのタイミングや条件が合うのであれば、チャレンジしてみるのも悪くはない。完全に趣味的な要素でしかないが、発行官庁の欄に英語で「外務省」ではなく在外公館名が記載された旅券を持つのもレアなものだ。
通常は海外発行の旅券を持つのは駐在員や長期滞在者が圧倒的に多いため、帰国時の税関で「お仕事ですか?」と聞かれることが多くなったような気がする。
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