BRZ GRヤリス ロードスター フリード… オーナーだからこそわかること 国産車オーナーインプレッション Vol.01

■トヨタ GRヤリス(オーナー:永田恵一氏)

トヨタ GRヤリス。全長3995×全幅1805×全高1455mm、車重1280kg、排気量1618cc、直3DOHCターボ、272ps/37.7kgm、WLTCモード燃費13.6km/L
トヨタ GRヤリス。全長3995×全幅1805×全高1455mm、車重1280kg、排気量1618cc、直3DOHCターボ、272ps/37.7kgm、WLTCモード燃費13.6km/L

 GRヤリスに約1年乗って、不満なのは大きく2点。ひとつ目は法規の強化による常用域の排気音&エンジン音の小ささと、着座位置の高さが原因と私は考えている「普通に乗っている時の楽しさ、ワクワク感の薄さ」だ。

 ただ、後者に関してはここまで大きな不満としているのは私くらいのようなので、自分の体型の問題のほうが大きいのかも。ふたつ目はダンパーだけがクルマ全体に追いついておらず、荒れた道での追従性が悪く、乗り心地が悪い点だ。

 この2点以外は、私のGRヤリスはACCなどの運転支援システム付きのためツーリング性能が高く、絶対的な速さ、スポーツ走行での楽しさなど、大満足である。

 特にスポーツ走行に関して私は氷上しか経験していないが、氷上での速さとコントロール性の高さはターンインの際のコツさえ掴めば「俺もこんなことができるのか!」というくらいドリフトが決まり、その日はひたすら走り回っていたほどである。

 GRヤリスは私にとっては超高額車なのに加え、40歳のメモリアルも兼ね買ったクルマだったこともあり、「買ってよかった!」と断言するし、欲しい人には自信を持って薦める。同時にこの時代にこんなクルマが出たことは奇跡に近く、自分のものにできた幸運に感謝しながら、大事に乗りたいと思う。

 また、今後の改良やその改良内容の既存車へのアップデートも大いに期待したい。

■マツダ ロードスター(オーナー:西村直人氏)

マツダ ロードスター。全長3915×全幅1735×全高1235mm、車重1010kg、排気量1466cc、直4DOHC、132ps/15.5kgm、WLTCモード燃費16.8km/L
マツダ ロードスター。全長3915×全幅1735×全高1235mm、車重1010kg、排気量1466cc、直4DOHC、132ps/15.5kgm、WLTCモード燃費16.8km/L

 気に入っている点。スポーツカーなのに天地方向の視界がひらけて運転しやすい。車重が軽く(オプション含む1020kg)、最適なギヤ比の6MTを駆れば1.5L(初期型は131ps)でも充分な加速。

 しかも、ちっちゃいボディながら煽られた経験は皆無。後続車からすれば車高が低く(1235mm)て先が見通せるからストレスない?

 世界一素早く開閉できるソフトトップもお気に入り。オーナーなら3秒もあればロックまで完了。燃費数値も優秀で高速道路の第1通行帯を流れに沿って走らせれば25km/Lとハイブリッドいらず。

 トランクは国内線旅客機に持ち込みできるスーツケース2個+αもラクラク収納。7年目だけど最新モデルと見た目は同じ、ここもいいね。

 不満点は、当初S・SPグレードではシートヒーターが選べなかったことと、SDカードナビゲーションの目的地検索にボイスコントロールがほぼ使えないところかな。

■ホンダ フリード(オーナー:本誌『ベストカー』編集長イイジマ)

ホンダ フリードとイイジマ。全長3915×全幅1735×全高1235mm、車重1010kg、排気量1466cc、直4DOHC、132ps/15.5kgm、WLTCモード燃費16.8km/L
ホンダ フリードとイイジマ。全長3915×全幅1735×全高1235mm、車重1010kg、排気量1466cc、直4DOHC、132ps/15.5kgm、WLTCモード燃費16.8km/L

 尺が足りないのでバンバンいく。まずいい点。なんといってもデザインだ。あの人畜無害感、どんな人間もフリードに乗れば善人に見える。

 走りも悪くない。もちろんスポーティな走りはできないが、1.5Lのガソリンエンジンは踏めばちゃんと加速する。この点はハイブリッドじゃないとモッサリとしか動かないライバル車より、はるかに評価できる。

 逆に気になる点は燃費。街乗りだと10km/Lいかないこともザラ。12〜13km/Lくらいは普通にいくのかと思っていただけにちょっと残念。

 えっ、ならハイブリッドを買えばいい? ウチにそんな金はないッスよ?

 それ以外だと、Aピラーが少し太いので交差点での右折時とか歩行者に注意が必要なことくらい、かな。総合的にはけっこう満足してますよ。

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