地味だけどいいクルマを応援したい!! トヨタカムリは王道中の王道をゆく!!

「静かで速い!!」ドライバーズカーとしていい選択肢

 日本向けカムリは、全車が2.5L+モーターのハイブリッド仕様だ。2WD(FF)とE-Fourが選択でき(2WDと4WDは20万円差)、装備内容の違いで、車両価格は税込348万円~467万円と幅広いラインアップとなる。燃費はWLTCモードで24.3km/L(E-Fourは21.6km/L)と相当に良く、しかもレギュラーガソリン仕様なので、お財布にも優しい。室内は静粛性が非常に高く、パワフルな2.5LのTHS-IIのおかげもあり、快速ツアラーとしての素質も十分にある。

 ボディサイズは、4885×1840×1445(全長×全幅×全高)mmと、全長5メートルに近い立派なサイズだ。ホイールベースは2825mmと、クラウン(2850mm)よりもやや短いが、エンジン横置きのラージFFパッケージなので、後席スペースはとても広い。ドライバーズカーとして使うのも良いし、運転してもらって後席でゆったりくつろぐのも、いいだろう。カムリの「いいクルマ」を運転している感覚は、所有欲を十分に満たしてくれる。

エンジン横置きのラージFFパッケージなので、後席スペースはとても広い
エンジン横置きのラージFFパッケージなので、後席スペースはとても広い

海外で売れたことで生き残ってきたカムリ

 国内ではあまり注目されることのないカムリだが、ドメスティックなイメージが強いクラウンや、コンパクトなカローラとは違い、優雅でグローバライズされたFFラージセダンのカムリの「余裕のある乗り味と心地良さ」は、どなたでも実感できるはずだ。

 気をつけたいのは、最小回転半径が5.7m(e-Fourは5.9m)と大きいこと。取り回しは正直よくはないので、Uターンの際や狭い駐車場では、苦労するかもしれないが、パノラミックビューモニターもオプション設定されているので、それらを活用すれば問題ない。

 2020年、カムリは40周年を迎えた。カムリと同格車種だった後輪駆動のマークXは、2019年末に生産終了となっている。キャラクタは全く異なる2台だったが、マークXなき今、国内でもカムリが存在感を大きくしている。今後の活躍に注目だ。

筆者が街中で見たのは、パールホワイトのボディ色に厳ついエアロパーツを装着したモデリスタ仕様。厳つさと存在感がハンパなかった!!
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【画像ギャラリー】現行モデルは攻撃的なフェイスと優雅なデザインが北米で大人気!! トヨタ「カムリ」の歴代モデル(47枚)画像ギャラリー

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