■トヨタ ルーミーの買い得グレード:カスタムG(191万4000円)
■トヨタ ルーミーの人気グレード上位3
●1位/カスタムG…39.5%
●2位/G…23.0%
●3位/カスタムG-T…22.5%
※2021年1月~12月のデータ・トヨタ調べ
エアロパーツを装着したカスタムと、標準ボディが用意され、グレードは全部で5種類になる。
機能や装備と価格のバランスを判断すると、割安なのは価格が最も安いノーマルエンジンのX(155万6500円)だが、このグレードにはエアコンのオート機能などが装着されない。装飾類も省かれる。安さでは注目されても満足度は乏しい。
そこで標準ボディのG(174万3500円)を検討する。このグレードの価格は、ヤリス1.5G(177万3000円)やフィット1.3ホーム(176万7700円)と同等だ。
コンパクトカーの売れ筋価格帯に収まって推奨されるが、ルーミーの装備と価格を照合すると、エアロパーツを装着するカスタムG(191万4000円)がさらに割安になる。
カスタムGは標準ボディのGに比べて17万500円高いが、加わる装備も豊富だ。
カスタムGには、エアロパーツに加えて、アルミホイール、電動パーキングブレーキ、車間距離を自動調節できる全車速追従型アダプティブクルーズコントロール、ハイビーム状態を保ちながら相手車両の眩惑を抑えるアダプティブドライビングビームなども装着される。
これらの装備を価格に換算すると約22万円に達するので、標準ボディのGとカスタムGの価格差が17万500円であれば、後者が約5万円割安になる。
なおカスタムGのフロントマスクは、標準ボディのGに比べて存在感が強く、数年後に売却する時も有利だ。
これらの魅力により、ルーミーの販売動向を見ても、全体の39.5%をカスタムGが占めている。
■トヨタ ヤリスクロスの買い得グレード:ハイブリッドZ(258万4000円)
■トヨタ ヤリスクロスの人気グレード上位3
●1位/ハイブリッド Z…51.4%
●2位/Z…17.4%
●3位/ハイブリッドG…17.0%
※2021年1月~12月のデータ・トヨタ調べ
1.5Lのノーマルエンジンとハイブリッドを用意している。グレードはそれぞれにベーシックなX、中級のG、上級のZを設定した。
これらの内、ノーマルエンジンのXには、低価格のBパッケージ(179万8000円)もあるが、衝突被害軽減ブレーキを始めとする複数の安全装備と運転支援機能を省いた。
それなのに価格はXに比べて9万8000円しか下がらず、X Bパッケージは購入してはいけないグレードになっている。
そうなるとノーマルエンジン、ハイブリッドともにX、G、Zからの選択だ。後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットモニターなどの安全装備をオプション設定することから、購入の候補は中級のGか最上級のZとしたい。
この選択はニーズに応じて決めれば良いが、Zでは、Gの装備内容にフルLEDヘッドランプや運転席の電動調節機能を加えた。アルミホイールのサイズは、Gは16インチだが、Zでは18インチに拡大される。
これらの違いを価格に換算すると22万円に相当するが、実際の価格アップは19万円に抑えた。したがってZが買い得だ。
次はパワーユニットを選ぶ。ノーマルエンジンのZ(221万円)とハイブリッドZ(258万4000円)を比べると、価格は後者が37万4000円高いが、購入時に納める税額は9万1100円安い。つまり実質差額は約28万円に縮まる。
そしてレギュラーガソリン価格を1L当たり160円で計算すると、約28万円の実質差額を燃料代の節約で取り戻せるのは10~11万kmを走った頃だ。
取り戻せる距離は少し長いが、ハイブリッドはノーマルエンジンに比べて運転感覚も上質になる。モーター駆動を併用するから、ノーマルエンジンに比べると、直列3気筒特有の粗いノイズも小さい。
巡航中にアクセルペダルを踏み増した時の加速の立ち上がりも機敏だ。このような運転感覚の違いも考慮すると、ハイブリッドのZがベストグレードになる。
販売動向を見ても、販売総数の51.4%をハイブリッドZが占める。価格を抑えたい時は、ノーマルエンジンのZを選ぶと良い。
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