■現場の営業マンはe-POWERへの集約をどう見るのか!?
こうした方針に対して傘下ディーラーはどう見ているのだろうか。
「現状ではセダンの需要は冷え込んでいるのでやむを得ない側面がある。ただスカイラインはともかくシーマ、フーガとも現行モデル発売後10年以上もフルモデルチェンジせず、モデルの陳腐化が進んでいるのだから、売れ行き不振になるのは当然ともいえる。モデルを一新し、商品力アップを図れば、もっと売れるようになる可能性もある」と不満のコメントを寄せる販売店も目に付く。
販売店にとっては扱うモデルが少なくなるのは、それだけ商談の機会が少なくなるし、上級セダンは高額所得者のほか、企業向けの法人需要も安定してカバーできるので、ニーズは存在する要因もある。
※証言1:首都圏日産店営業担当者
1モーター2クラッチ方式のストロングハイブリッドはシリーズハイブリッドのe-POWERユニットに比べると、燃費があまりよくなく、性能、走行性も劣るので、廃止になるのはやむを得ない。e-POWERは性能、燃費ともに優れているので、こちらに1本化する方が得策といえる。
ただ、セダンはシーマの廃止は当然だがフーガ、シルフィはフルモデルチェンジし、e-POWERユニットに切り替えれば売れるようになるはずだから、そうすべきだとだと思う。法人需要、レンタカーなどでの用途もあるはずだ。トヨタ、マツダ、ホンダなどのライバル他社との対抗上も必要な側面がある。
e-POWERに1本化するのはよいが、ガソリンNAやマイルドハイブリッドユニットの廃止は困った状況になるだろう。
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