■マツダ3はあのXエンジン搭載車にもMTを設定!!(ファストバックのみ)
話が逸れましたが、次にいきましょう。
3台目はMAZDA3です。嬉しいことに1.5Lガソリン、2Lガソリン、2LガソリンマイルドハイブリッドエンジンでMTを選ぶことができるのです。
私が運転したことがあるのは「e-SKYACTIV X」の名前がついた190ps/240Nmを発生する最上グレードエンジンの6速MT。細かい説明は割愛しますが、例の圧縮着火ガソリンエンジンに「小さなモーター」を組み合わせたマイルドハイブリッドのクルマです。
トルクは充分にありながら、回転フィールに特筆すべき点はないので、目くじらを立てずに、上質なスコッ、スコッ、というシフトフィールを楽しみながら、余裕のシフトチェンジを繰り返していると、疲労感なく目的地に着いている。という私にとっては新しい楽しさを提供してくれたクルマと言えます。
また、マツダのこだわりどおり、ペダルレイアウトは完璧です。誰が見ても美しいと思えるエクステリアと上質な室内。このクルマも私は2019年のCOTYに選びました。この年まではスイフト、カローラスポーツ、MAZDA3とMTモデルに乗って感動したクルマをCOTYに選んだことになります。もちろん、そのほかの点も含めて総合的にいいクルマであったのは言うまでもありません。
■コペンをベースに走りの質を向上させた「コペンGRスポーツ」
4台目はダイハツコペンGRスポーツです。今や唯一の軽自動車規格のオープンスポーツカー、コペンをベースにトヨタGRスポーツの協力のもと、ダイハツが乾坤一擲、という心持ちで作った、本気のスポーツカーです。
エンジンは軽自動車がゆえ64ps/92Nmとお決まりのスペックですが、シフトは、ショートストロークで、コキッ、コキッと小気味よくゲートに入ってくれ、感覚的には手首を返すだけで、変速が可能です。
つり上がったヘッドライトも下品にはなっておらず、クールなエクステリアにまとまっています。内装はさすがに軽自動車感が否めませんが、KYB製のショックアブソーバーと組み合わせたサスペンションは乗り心地とスポーツ性を両立させており、純粋に運転を楽しめました。
メタルトップを開け、狭い日本の道をミズスマシのように縦横無尽に走り抜けるコペンGRスポーツは、もしかしたら日本版、スーパー7と言えるかもしれません。原稿を書いている今も、「また運転したいなー」とウズウズしてきます。
ただ、電動メタルトップのオープンカーということもあって軽自動車でありながら250万円近い価格ですので、誰にでも薦められる訳ではありません……(笑)。
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