■トヨタ カローラクロス(199万9000円~)
カローラクロスは車名の通り、FFを主としたカローラをベースとしたクロスオーバーである。
1.8リッターNAと主力となる1.8リッターハイブリッドを搭載するカローラクロスは乗ると、全体的にカローラらしく特に気になるところもなく、全体的に普通と言えば普通のクルマである。
カローラクロス最大の魅力はミドルクラスの大きなボディサイズによる特にラゲッジスペースの広さを持ちながら1.8リッターNA/G”X”の199万9000円から、1.8リッターハイブリッド/Gの259万円からと、ステーションワゴンのカローラツーリングよりリーズナブルな価格設定だ。
例えるなら「自動車業界のビックマックのバリューランチセット」といったところだろうか。
月2万円に収める購入プランに当てはまるのは、スマートエントリー&プッシュボタンスタートが付かないという不満はあるが、それ以外はLEDヘッドライトや自動ブレーキと運転支援システムから構成されるトヨタセーフティセンスなどフル装備で199万9000円となる前述の1.8リッターNAのG”X”だ。
このグレードでもDAは装備されるので、最低限のディーラーオプションを付けた現金払いでの総額は230万5470円となり、頭金50万円の60回残価設定ローンを組むと、5年後の査定が約41%となる73万9630円と高いこともあり、月1万9200円で済む。
この月の支払いを見ると、ガソリン代や自動車税といった維持費が納得できるなら、「前述のライズXよりもカローラクロスG”X”のほうがいいのではないか」と感じるくらい、カローラクロスG”X”はお買い得感の高いクロスオーバーである。
なお、トヨタ車はKINTO(任意保険、自動車税、整備費なども込みとなる頭金無しのサブスクリプション)もあり、特に残価設定ローンは事故に備えて、フルカバーの車両保険に入る必要があり、車両保険も含めると保険代だけでも月1万円程度掛かることも珍しくない。
そのため「月3万円までなら、残価設定ローンの月2万円と同じ扱い」と考え、KINTOも計算してみた。
しかし、KINTOでは同じグレードのライズ、カローラクロス、ここには挙げなかったヤリスクロスともに月3万5000円を超えてしまった。
それでも支払いの一本化による手間のなさや各々の任意保険代によってはKINTOも候補に入れたい選択肢の1つなのも事実だ。
■マツダ CX-3(189万2000円〜)
CX-3は現在のマツダ2、以前のデミオベースとなる、最低地上高がそれほど乗用車と変わらないコンパクトクロスオーバーである。
CX-3はリアシートやラゲッジスペースの広さは同クラスの水準以下で、乗ってみても登場から時間が経っていることもありごく普通という印象だ。
しかし、広さと引き換えに得たスタイリッシュなエクステリアは人によっては「それだけで十分」といえる魅力であり、インテリアの質感は同クラスの水準を未だに大きく上回る高さだ。
それでいて、2020年に追加された1.5リッターガソリンの価格は189万2000円からとリーズナブルなので、絶対数はともかくとして「CX-3の見た目が好き」という人であれば、素晴らしい選択肢となるだろう。
月2万円に収める購入プランに当てはまるのは、なぜかタコメーターが付かないという不満はあるが、それ以外はLEDヘッドライトや自動ブレーキに加え、アルミホイールなどもフル装備なので、外からはベーシックグレードとは分からない189万2000円となる前述の15Sだ。
CX-3もDA付なので最低限のディーラーオプションを付けた現金払いでの総額は214万2466円となり、頭金50万円の60回残価設定ローンだと5年後の査定は35%となる60万2000円とそれほど高くないものの、金利が2.99%と低いこともあり、月の支払いは2万202円とほぼ2万円に収まる。
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