2021年末、韓国でディーゼル車に補給するアドブルーの原料である尿素が手に入らず、ディーゼル車での運行が制限されるパニックが発生した。その尿素水不足に目を付けたのが、日本の転売屋だ。
インターネットオークションや転売サイトでは尿素水を買い付けて、大量に出品するケースが頻発。その影響で、国内の尿素水の供給にも影響を与えた。現役トラックドライバーによれば、「一回5Lまで」と制限を付けて販売しているスタンドもあったそうだ。
日本国内で消費される尿素は、国内で生産することが可能と言われるが、韓国の尿素不足が原因で日本にも被害が出ている状況。2022年になり、その状況はどのように変わってきているのか? 改善傾向か、それとも値上がりして物流に影響が出る事態となっているのか? 最新の状況をレポートしていきたい。
文/高根英幸、写真/AdobeStock(トップ画像=algre@AdobeStock)、MITSUBISHI、TOYOTA、BMW
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