もう一回教習所でアクセルの使い方を学び直せ!! 同乗者が酔わなくなり燃費も向上!!

スピードの出し過ぎもクルマ酔いの原因に

 もうひとつ、アクセルワークでクルマ酔いの原因となるのが、「スピードの出し過ぎ」だ。例えば、普段は60㎞/hで走っているコーナーを、72km/hにしただけで、身体が受ける左右加速度は1.45倍にもなる。平らな路面に見えても、道というのは必ず凹凸や傾きがある。そうした道を走ると、クルマはどうしても揺れを起こし、道路のうねりやギャップを超えるたび、同乗者はより大きく揺すられて、クルマ酔いの原因となってしまう。

 その揺れを極力抑えるには、とにかく「スピードを落とす」に尽きる。燃費の面からみても、乗用車の場合は、一般道を時速30~60kmで走行するのが、一番燃費が上がる速度となる。もちろん高速道路ではそれ以上の速度が必要となるが、同乗者とのドライブを安全で楽しいものにしたいのならば、必要のない高い速度はご法度だ。

ブレーキやハンドルもクルマ酔いの原因に

 アクセルワークのほかにも、ブレーキペダルの操作や、ハンドルの操作も、クルマ酔いに影響する。ブレーキ操作のポイントはふたつ。ひとつは、止まる瞬間にちょっとだけブレーキペダルを戻す(離す)ことだ。止まる瞬間にちょっとペダルを戻すことで、いわゆるカックンブレーキを防ぐことができる。

 もうひとつは、減速Gを一定に保つこと。理想は、新幹線の減速挙動だ。新幹線は、300km/hオーバーからブレーキを始めているのに、乗員はほとんど減速Gを感じない(正確には減速Gが変動していない)。停止する直前まで減速Gを高めないことで、安心感は高まる。クルマでも、同乗者がいつから減速し始めたか分からないような運転ができれば、素晴らしい。

 また、当然のことながら、急ハンドルや横Gが強くかかるようなスピードで曲がることも、クルマ酔いにつながる。同乗者を酔わせないためには、カーブでも、交差点でも、ハンドル操作を「ゆっくり」と行うこと。じわーっと回して、じわーっと戻す。カンタンなようだが、習得するにはそうとうな集中力と時間が必要となる。だがこれができると、同乗者の頭が「グラッ」とすることも減り、さらに安心ができる運転となる。

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 同乗者とのドライブを楽しいものにするには、ドライバーの細かい配慮が必要。今回ご紹介したアクセルワークを身に着け、ワンランクも2ランクも運転が上手い、上級ドライバーを目指し、カーライフを思いっきり楽しんでほしい。

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