■「テレビで見るよりかっこいい!」
大村車両基地の敷地は約10.9km2で、新幹線の基地としてはどちらかというとコンパクト。西九州新幹線の車両留置、検査・修繕・洗車をはじめ、線路保守車両の基地、それら車両の修繕などが行える設備を持っている。今回の一般公開ではそれらが一通り見られるように設定され、一部を除き写真撮影も自由。普段は立ち入ることができない場所とあって来場者は興味深くじっくりとウォッチングしている様子だ。
そして、主役ともいえる「N700S かもめ」は仕交検庫と呼ばれる庫の中に置かれ、先頭車両が庫外に出ているスタイルで公開された。この庫内にいる姿は、「N700S かもめ」のデザインとピカピカの基地の雰囲気がマッチし、一大フォトスポットに!
その特徴的な外観のほか、3号車(指定席)と4号車(自由席)車内も公開された。基地の見学だけでもレア体験だが、やっぱり来場者の注目を集めたのはN700Sそのもの。
JR九州の各種特急、観光向け「D&S列車」などを多数手がけてきたデザイナーの水戸岡鋭治氏が今回もデザインを担当。「テレビで見るよりかっこいい!」と来場者は実車の迫力を実感。大人も子どももはしゃぎながら車両にカメラを向けていた。
現在のところ、6両編成で運行される西九州新幹線だが、将来的に輸送量が増えた際に対応できるように、大村車両基地の全施設は8両編成にも対応できるように準備工事がされており、また編成数自体が増えても対応できるようになっている。
■きっと何か考えているに違いない!
基地も完成し、第2編成も無事に大村に到着して、開業に向け準備が進められている西九州新幹線。今後はいよいよ実際に営業線上に車両を出して、各種試験や乗務員の習熟訓練が行われる見込みだ。
ちなみにJR九州といえば、新幹線を「流れ星」に見立てた「流れ星新幹線」、九州新幹線博多~鹿児島中央全線開業のお祝いに、沿線に集まった人たちを新幹線から撮影した「祝!九州縦断ウェーブ」と、他のJRとは一線を画す数々の斬新な企画を実施してきたユニークな社風がウリ。
今のところ西九州新幹線ではこうした大規模なイベントは発表されていないが、きっと、いや絶対になにか考えているに違いないと僕は期待している。
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