2022年4月8日からNetflixにて新作が公開されるアニメTIGER&BUNNY。劇場版をのぞけば実に11年ぶりとなる続編にファンの期待も高まっている。
TIGER&BUNNYはふたりのヒーロー、ワイルドタイガー(鏑木・T・虎徹)とバーナビー(バーナビー・ブルックスJr.)を主軸にしたヒーローアクションストーリーだ。舞台となるのは都市シュテルンビルト。シュテルンビルトにはNEXTと呼ばれる超能力を持ったヒーローたちが存在し、その能力で犯罪や災害などから市民を守り、街の治安を維持している。
ヒーローの活躍を支えるのは市民の応援だけではない。シュテルンビルトのヒーローを語る際にかかせないのは所属企業とスポンサー企業の存在だ。
ヒーローは企業に所属する会社員。それぞれスポンサーロゴをヒーロースーツのいたるところにいれ、広告塔の役割を担う。ヒーローが活躍すればするほどスポンサー企業のイメージアップにもつながるという、サーキットで競うレーシングカーとよく似たシステムだ。
ヒーローによる捕り物劇はエンターテイメントとしてテレビ中継され、シュテルンビルトの人気番組となっている。番組中に犯人確保や人命救助を行うと、活躍に応じたポイントが加算されヒーローランキングに反映されるという仕組み。ヒーローたちは年間ランキングトップのキング・オブ・ヒーローを目指し、街の平和を守りながらも競い合うのである。
今回はヒーローだけでなく、独特で魅力的な都市シュテルンビルトの交通事情についてもお届けしていこう。
文/フジコ
アイキャッチ写真/©BNP/T&B2 PARTNERS(TIGER&BUNNY2公式サイトよりスクリーンショット)
写真/TOYOTA、KINTO、HONDA、ISUZU、Adobe Stock
シュテルンビルトの交通網&名コンビのクルマ事情は?
シュテルンビルトは三段階層からなる大都市。各階層には上からゴールドステージ、シルバーステージ、ブロンズステージと名前がついている。その特異的な都市構造から使われている交通機関も独特であると思われそうだが、意外にもシュテルンビルトでは車が多く使われているのだ。
ワイルドタイガーとバーナビーのふたりもそれぞれ自家用車を所有している。ワイルドタイガーの愛車は、いすゞの名車ビッグホーンにそっくり。高性能・高品質を掲げ、いすゞの技術力の高さを示し、今なお多くのファンを抱えるビッグホーンは、直向きにヒーロー像と向き合い多くの市民に愛されるワイルドタイガーのヒーロースタイルにベストマッチだ。
いっぽう、バーナビーの愛車はホンダNSXの後期型(編注:初代)によく似ている。スポーツカー史に名を残すスタイリッシュなスーパーカーNSXという選択に、スーパールーキーの肩書を持つバーナビーらしさを強く感じる。
作中ではほかにも実在の車とよく似た車両が端々に登場する。車ファンのみなさまにはぜひともチェックしていただきたいポイントだ。
人口の多い大都市でありながらシュテルンビルトで車が広く使われている背景としては、幹線道路が発達していることがあげられるだろう。幹線道路は階層ごとに整備され上下で異なる名前が付いている。
例えばシルバーステージでNorthと呼ばれる幹線道路。一層下のブロンズステージではこちらに対応する道路がRoute1と呼ばれている。それぞれに違った呼び名が付いていることからも、幹線道路が市民の生活に深く根付いている様子がうかがえる。各幹線道路は車線数も多く、郊外や工業地帯へと続き、車による大容量輸送が可能だ。
車のほか、公共交通機関として市民の足となっているものの代表にモノレールがある。モノレールを運営するのは交通系企業のポセイドンライン。スカイハイという風を操る能力を持ったヒーローが所属する企業だ。シュテルンビルトの空中を走るモノレールに乗車の際は、運が良ければパトロール中のスカイハイが空を飛ぶ姿を見られるかもしれない。
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