愛し愛され20年 新型ラパン登場間近!! 「カワイイ」を極めた次期型を大胆予想

ハイブリッドは追加されるが、新型アルトの装備では限界も

 歴代モデルと同様、次期型ラパンは、新型アルトで投入したシャシーや車体フロア、先進支援技術をそのまま使うことになるはずだ。

 新型アルトには、減速時のエネルギーで発電、充電するエネチャージシステム車と、ISG(モーター機能付き発電機)により減速時のエネルギーで発電してリチウムバッテリーへ充電し、加速時にはモーターでアシストするマイルドハイブリッドシステム車の2パターンが設定されている。燃費性能は、前者は25.2km/L(WLTCモード燃費)、後者は27.7km/Lと、約10%の燃費改善が期待できる。

 ただし、新型アルトでは約26万円も、ハイブリッドの方が、車両価格が高い(HYBRID 2WD Xは約126万円、ガソリンL 2WDは約100万円)。もちろん次期型ラパンも同様となると思われる。燃費改善の他にも、加速時のアシストといった恩恵もあるのだが、基準の価格が安いだけに、ガソリン車の方を選ぶ方の方が圧倒的に多いだろう。

 また、スズキ セーフティ サポートが、デュアルカメラブレーキサポートへとアップグレードされることで、車夜間の歩行者検知や、被害軽減ブレーキがよりち密な制御になるなど進化する見込みだ。また、ヘッドアップディスプレイも搭載される見込みは高い。だが、新型アルトの装備ではここまでが限界だ。

 車線逸脱抑制機能やアダプティブクルーズコントロールまで求めたくなると、スペーシアに搭載されているクラスの先進支援装備が必要となるが、もちろん、それらの搭載には車両価格の上昇が伴う。この辺りは、新型アルトや次期型ラパンのほか、ワゴンRやワゴンRスマイルなど、採用台数を増やしてコストダウンを行い、採用を期待したいところだ。

多少路線を変えてくる可能性も

 デザインに関しては、新型アルトが、若干ラパンに似ている、という指摘もあり、これまでほど、アルトとラパンの差がなくなる可能性もある。

 スズキといえば、2021年にワゴンRの派生車として、両側スライドドア車としては比較的背の低い「ワゴンRスマイル」を発売している。こちらもラパン同様、女性向けのモデルだが、ワゴンRスマイルの商品企画担当者によると、使い勝手がいいことから男性ユーザーからもニーズの高い両側スライドドア車だが、スペーシアではファミリー感が出てしまうため、ワゴンRスマイルは、男性にも積極的に選んでもらえるようにつくりこんだ、とのこと。

 ヘッドライトが若干楕円形になっているのも、男性目線での渋さも表しているとのことだった。アルトが現行ラパン寄りのエクステリアになったこともあり、ラパンでも、これまでよりも「スタイリッシュさ」が加わる可能性はあるだろう。

 はたして、次期型ラパンは3代目を踏襲してくるのか、それとも路線を変えてくるのか、登場が楽しみだ。

【画像ギャラリー】次期型はどうなる!? 次期型のベースとなる「新型アルト」と、スズキ「アルトラパン」の現行モデル(32枚)画像ギャラリー

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