■後継車種は作れない?ニューエスティマは登場するのか
生産終了し、そろそろ3年が経過する。後継車種の話は無く、エスティマユーザーは、我慢して乗り続けるか、アルヴェル・ノアヴォクに乗り換えるという、どちらかを選択しているようだ。
エスティマのカタチは、3代目モデルでほぼ完成しきっていたのだと、筆者は思う。2006年から生産終了までの約14年間、3度のマイナーチェンジを繰り返し、販売を続けていたのは記憶に新しい。
箱型のラージサイズミニバンに、人気を奪われていた側面はあるが、エスティマが極端に支持されなくなり、販売を終了したと筆者は思っていない。これ以上の圧倒的な進化が見通せないから、一旦店じまいをしたのではないかと考えている。
したがって、進化の見通しが立たなかったクルマの後継が、すぐに現れるとは考えにくい。エスティマの雰囲気を残しながらも、全く新しいカタチをユーザーへ問いかけるのが、このクルマの進化といえるのだろう。
残るのは卵型の流麗なフォルムのみで、7人乗りのミニバンでもなければ、従来のエンジン車でもない。例えば4人乗りのBEVや燃料電池車として生まれ変わるくらいのことをしなければ、エスティマではないと思う。
尊重すべき、尊敬すべき、存在であることが求められるエスティマ。人々は、エスティマに対して、エスティマブルな(価値のある)進化を求めているに違いない。
この先10年で、世界中の自動車産業は大きな転換点を迎えることとなる。こうした変化の時代が、良く似合うのがエスティマだ。次に登場する時には人々を驚かせ、さらなる未来を提案するクルマとなっているだろう。
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